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                 NO.9  都々逸日記 冬の京都  12月/2013

寒いお国に

ペナンは夏、秋を飛ばして一気に寒い冬へ飛んでいく。

すっかりムスコで定着し、私が帰国した後浮家遊帆(UFO)で住むタツちゃんの面倒はチャンさんタンさんが見ると言う。

申し出は有難いが、彼ら自身が飲む打つ買うの三拍子。

酒を呑んだら止まらない。

もう一度釘をさしておくか、釘では効かないな、、、

笑って許して♪〜

  

都々逸日記 もえる

肌を刺す空気と朝日が今にも落ちようとする老松の葉に当たっている。

黄色赤色茶色が混ざり、所々欠けてもいるが命を燃やし終え、土に帰る潔さが美しい。

葉はその時を知っているのに、頭脳を持った人の私には分からない。

もう、ボチボチかな? 位しか、、

頭脳のいい加減なお陰で、日々いい加減に過ごせるのかも、、、

笑って許して♪~

・味ない土から もえだすいのち

        ひとの命じゃ なおのこと・・・ゆうほ



都々逸日記 えんないひと

今年2月にペナンープーケットクルージングを企画し、ヨット仲間20人程参加し楽しんだのだが、その時の円とマレーシアリンギットの交換レートが1万円=400リンギットが、現在は315リンギットである。

僅か1年も経たないうちに2割程円の値打ちがなくなった。

生活に必要な物資は、今後20%上がって、それだけ諭吉さんも足早に去っていくのだが、僅かな年金を頼りに浮世を生きなければならない私は考えなければならない。

私の場合は浮草なので、どこかそれなりに暮らしていける場所もあろうと楽観してはいるが、、、

えんとあしは関係があるらしい。

諭吉さんのお足の速さ、私の足は役立たずだな、、

笑って許して♪〜

・ すぐにいっちゃう 諭吉と主は

     あたしにゃえんない ひとばかり・・・ゆうほ



都々逸日記 かも

寒くなるとカモも脂肪を蓄え体を守ろうとするのか、身も大きく味も良くなる。

そこで、和風鴨ローストをつくり、醤油、酒、味醂に漬け込み、薄切りにし、和がらしで食べると最高である。

ポイントは血抜きと火を通し過ぎない事。

息子、娘家族が来るので、帰国後初めての蕎麦うち、新蕎麦は緑がかった色で喉越しも良い。

帰国中楽しみのひとつである、、

・浮気するかも 首輪をつけて

       嫌と言おうが そばがよい・・・ゆうほ



都々逸日記 しのぶ

今年の夏に、大学時代から付き合いの友人が急ぎあの世に旅立った。

彼は友人の少ないというより、いないと言った方が良いのだが、もう一人の友人Mさんと南座の前で待ち合わせ近くの割烹店に入った。

去年の暮れに、この店で3人一緒に最後に呑んだ場所。

1年なんてあっと言う間に、過ぎてしまう。

今更生き方を変える等できないので、このまま日々のんべんだらりを続け、都々逸で妄想の世界で遊ぶか、、、

笑って許して!

・絡みあうのが 浮世じゃないか

      どうせあの世じゃ ひとり旅・・・ゆうほ

都々逸日記 忘年会

年の暮れになると、「はしる」ものが多くなるらしいが、暇人ジジイの私は忘年会に走り出す。

忘年とは面白い言葉だが、年を忘れる努力をしなくても、今日の昼何を食べたかという事さえ忘れてしまっている。

しかしながら、友人に会いお互い無事に今年を過ごすことが出来たことに感謝し酒を呑むというのは、崖っぷちに近づいて次に再び呑めないかもしれないという一期一会の酒だと、覚悟して呑む。

そんな高尚な酒じゃなく、呑みたいだけだろうって?

笑って許して!

・年金頼みの おいらの財布

諭吉逃げ出す 火の車・・・ゆうほ

都々逸日記 寒椿

朝の散歩コースの途中、地蔵院、葉室寺等の道端には寒椿が咲いている。

色も白、赤とあるが、私の好みは真っ赤な花である。

桜と違って、盛りに花全て一気にポトリ落ちてしまう潔さがいい。

落ちる花も後ろに盛りで咲いている寒椿を見て安心して落ちているのかも、、、

どこまでも未練なゆうほ、、、

笑って許して!

・花の盛りに ポトリと落ちる

おれもなりたや 寒椿・・・ゆうほ

都々逸日記 恋文

昨夜はヨット仲間の忘年会が徳島であり、大勢集まったようで、私は京都からスカイプで参加という事に。

離れていても現場の様子がわかる無料テレビ電話で、本当に便利な時代になったものである。

こういう時代であれば、若い恋人同士はスカイプで 24時間見つめ合うということも可能で、我々の世代の恋文(ラブレター)は、既に死語になっている。

恋文というような悠長な事はやってられない、、、

ラブメール、ラブビデオ何ていうのかな?

ラブメール、ラブビデオでは、チョットHそう、ラブレターの方が清純そうと思うのは、負け惜しみのような、年寄り犬の遠吠えのような、、、

笑って許して♪~

・いとしいからこそ 恨みの言葉

ふっと気がつきゃ 誰もいぬ・・・ゆうほ

都々逸日記 心のありか

心というのは、分かっているようで分からない。

まず、どこにあるのだろうか?

脳の中にあるのが心だとすると、脳は神経細胞があるだけで、心という形あるものではない。


しかし、私という人間はその心に動かされている。

心を自在にコントロールできるのは、禅坊主位なのだろうか。

凡人の私は、目の前に旨そうなものがあるとコレステロールと高血圧を気にしながら食べてしまうし、日が暮れ出すと酒が目に浮かんでくる。

素敵なおなごさんがいれば、それなりに、その気に、、、、

きっと心は欲というのがはびこっているのだろう。

しかし、その欲も私自身だもんね、、、

あの世までお前と道連れに、、、

笑って許して♪~

・ 欲は捨てたと 言いつつ願う

どうぞ死ぬなら ピンコロリ・・・ゆうほ

都々逸日記 遊ぶ

リタイヤをして時間ができたので,さあ、遊ぼうと思い、いろんな教室に通うのは、遊びと言えるのだろうかと思っていた。

と言うのも、ヨット、絵、都々逸、料理、洗濯など、今まで先生について習ったことがなくて、必要にかられ遊びながら自分でやってきた。

ところが、来年ペナンに戻ったら、太極拳か社交ダンスを習って見たいと、思いだしたのである。

太極拳のあのゆっくりした動きと呼吸法がよさそうだ。

太極拳は中華系の人々は、あちらこちらでやっているので、チョイと紛れ込めばよい。

社交ダンスは、かってフイリッピンに係留中、ネグロス島の町の公園で、夕方大勢の人がカッコ良くタンゴを、踊っているのを見た時からいいなぁと思っていたのである。

特に大人のムードのアルゼンチンタンゴが大好きだ、、、

笑って許して♪〜

・手とり足とり タンゴを習い

夜は褥で おさらいを・・・ゆうほ


都々逸日記 良妻の心得

良妻とは、何て考えるのは大体男の方であろう。

インターネットという便利なもので検索すると、ヤッパリあった。

「良妻賢母の心得」本文 (以下おもしろそうなのだけコピーぺ。)

・夕食をきちんと用意しましょう。前の晩からでもあらかじめ計画を立て、ご主人がお帰りになる時にはおいしい食事が用意されているようにしましょう。こうすることで、あなたがずっとご主人の事を考え、ご主人の要求に注意を払っていると分かって頂けます。多くの男性は帰宅した時には空腹であり、おいしい食事(特に好物)を期待することは、ご主人がお求めになる暖かいもてなしの一部です。
(美味しいものをたくさん食べて頂き、成人病メタボにしましょう。)

・ご主人の前では快活に振舞い、退屈させないように。ご主人の退屈な日常には気晴らしが必要で、それを提供するのはあなたの務めのひとつです。
(夜は旦那様にタップリとサービス、一晩中徹夜お相手をし,溜まったストレスを抜き取りましょう。)

・何事もご主人が中心です。帰りが遅いとか、あなたを残して食事に行ったり盛り場へ出かけてしまっても不平を言ってはいけません。そうでなく、ストレスとプレッシャーに満ちたご主人の世界、家に帰り休息をとるというご主人の切実な欲求を理解するよう努めなければなりません。
(お酒は好きなだけタップリと飲んでいただき,アルコール中毒症になって頂きましょう。)

・枕を用意し、靴を脱ぐようお勧めしましょう。静かに、物柔らかな、心地よい声で話しましょう。
(ズボンも脱いでいただき、心地よい声でその気にさせましょう)

などなど、、

保険金をたっぷりかけられ、こんな良妻持っている、あなた、太く短く楽しく生きてくださいね。

この反対は、駄目妻というらしいが、駄目妻をもっているご同輩、孤独になっても長生きできそうな、、ヨカッタ?

笑って許して♪〜

・男立てるが、良妻だよと

言って褥で はげむ妻・・・ゆうほ

良妻賢母の心得

都々逸日記 年の瀬

毎年やって来る年の瀬だが、瀬という言葉に引き寄せられるように、瀬戸大橋を渡って、淡路島、徳島、志度へ。

潮の流れの早い明石海峡、鳴門海峡を年の瀬より一足早く越え、ヨット仲間に会う。

何か特別な事をするのではない。

元気な顔を見て、来年の楽しい遊びを語り合うと、それを実現させるために、頑張ろうと思う。

そんな遊びと夢を語り共有出来る友人達に「サンキュー&乾杯!」

笑って許して!

・世間の風が 冷たかろうと

ぬしの人肌 あれば良い・・・ゆうほ

写真:

左:志度の牡蠣焼き(オザ坊の写真を盗む)
中:フイリッピンミンダナオ島係留中のヨット仲間のクリスマス写真
右:私のクリスマスメッセージ&年賀挨拶


都々逸日記 餅つき

3年ぶりでいっちゃんの山で餅つきをする。

重い石臼を運びセットするのが、大変なため、中止となっていたのである。

家で餅つき機で餅が作れる時代にわざわざ石臼でつく必要はないかもしれないが、これも遊びで、大人、子供、孫達も喜んでいた。

焚き火で、湯を沸かし、蒸籠で餅米を蒸しながら、大鍋で豚汁を作る。

皆で30人以上いたのだろうか、つきたて餅を丸めて、きな粉、あんころ餅、大根おろしポン酢餅を食べる。

100人前はありそうな鍋だったが、帰る頃には空になってしまった。

大人は餅、子供はカブトムシの幼虫を持って家路に、、又、やろうぜ!

・調子合わせて 餅つきすれば

夜もあいのて 夫婦臼・・・ゆうほ

笑って許して!

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