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            NO7 ペナンで都々逸日記  2013/Sep.〜Oct

その1

アジアでは街角で売られているセンドル(Cendol)という、緑色のゼリーに、かき氷と小豆、ココナッツミルクを掛けた食べ物が暑い時に食べると美味しい。

この緑色ゼリーはこちらの葉の汁をビーフンの様なものに溶かして作ったものらしい。

ジョージタウンに有名な屋台があり、常時お客が列をなしている。

アイスカチャンという日本のかき氷も売られているが、センドルの方がお薦めである。

日本から旅行客は屋台の食べ物は不衛生と思われるかもしれないが、私の腹は痛くなった事はない。

「おまえの腹はゴミ箱だろう」ってか、、、

腹だけじゃなく、みんなゴミみたいなもんだろ、、

そうかもね、、、

笑って許して♪〜

・ 「パパはいるか?」と 戸口の娘

        妻は「いらん」と 奥座敷・・・ゆうほ

浮世絵師:鈴木晴信 三十六歌仙「源順」

写真:センドル

 
  

その2

肌を見せる事を神様から禁じられているイスラムおなごはんは、特に目、目元、手、爪にオシャレが集中するようである。

ネイルサロンというのが、あちらこちらでお店を開いているし、化粧品売り場ではアイシャドウとか,睫毛を入念に化粧をしている。

露出度が多い順番でいうと

1. ヒジャブ(hijab)スカーフのような布で頭髪を隠すもので、顔は露出させているので私はマチコ巻きと呼んでいる。

2.ヒマール(khimar)頭から腰の上まで覆うヴェールであり、顔は露出させている。この辺りまでは美人かヘチャかスタイルは良いか悪いか判断がつくギリギリの所である。

3.チャドル(chador)全身すっぽりと黒い布と覆い尽くすが、顔は露出させている。こうなると顔だけみてスタイルは想像するだけ。

4.ニカーブ(niqab)全身すっぽりと黒い布と覆い尽くし、目だけを外部に露出する服装である。目だけで性格まで判断しなければならない。

5.ブルカ(burka)ニカーブの一種で、目の部分も網状になっていて完全に隠れている。ここまでくれば箱に手を突っ込むくじ引きの様である。

4から5になると、美人なのかヘチャなのか、スタイルが良いのか悪いのか、おとこはんには全く分からない。

男としては気になる所なので、ハーバーのアリに訊いた所、御祈りの時は勿論別々にするのだが、手足を洗ったりするので脱ぐ時があるらしくその時に見るのだそうであるが、真偽のほどは分からない。

おなごはんは、こんな姿で満足なのかな、、やっぱりおとこはんに見つめられたいなんておもわないのかな、、

等と神様と相性の悪いゆうほは思うのであった。

笑って許して♪〜

・一目惚れして 魂抜かれ

     指にワッパだ 恋泥棒・・・サツ

浮世絵師:志村立美

写真:ブルカの「おなごはん」だと思いますが、中身「おとこはん」でも「おかまはん」でも分からないな、

   

その3

ペナンで買い物というと、ジャスコ(今はイオンというらしい)、イギリス系のテスコ、マレー系のジャイアンツ、ガーニープラザ、その他多数ある。

勿論、あちらこちらにマーケット(各店寄り合い市場)なるものがあり、どこにもフードコート(いわば屋台かデパ地下)がある。

私は買い物した所により、チョットしたものを食べるのが決まりになっている。

例えばテスコでは、ヨーグルトソフトクリーム(40円)を買って舐めながら、周りのマレー奥様方を見る。

日本のデパ地下奥様方と同じで、4〜5人女性ばかりが集まっておしゃべりしながら楽しそうに食べている。

買い物が嫌いというおとこはんが多いが、やってみるとこれほど面白いものは無い。

日本では地方のスーパーなど、珍しいものがあり見ていて飽きない。

おまけに買い物をして、お金を使うというのはストレス解消にもなるらしいが、お金が旦那さんが稼いだお金であればもっといい。

奥様、お昼はデパ地下グルメ、夜はダイエットで粗食等というメニューでいけばグルメと健康、家計帳尻合わせを実行する良妻賢妻だもんね。

旦那さんの方と言えば、昼はワンコインでわんこそば位で、夜はコレステロール、高血圧を気遣い、メタボリック解消の粗食、これでいこうっと、、、

笑って許して♪〜

・ 食べてしあわせ 寝りゃ夢フリー

      君の添い寝で パラダイス・・・ゆうほ

絵師:広田多津

  

その4

買い物と食事に行くのはバイクに乗って行くのだが、メイン道路は自動車とバイクの走る道がコンクリートのブロックで分けられていて比較的安全である。

高速道路の通行料はバイクはどこまで行っても無料である。

エンジンサイズは日本のように50cc(原付自転車)は無くて、90cc以上しか見たことが無い。

子供2人と夫婦、一家諸共家族愛を乗せバイクで走っている人も見かける。

恋人同士は見てすぐ分かるというのも、胸と背中腰と腰全てピッタリくっつき合わせ、手は臍の下の方でしっかり握っている。(おまえは羨ましそうに見てるだろう?って)

ヘルメット着用は義務付けられているのだが、シーク教徒(白いターバンを頭に巻いた人)は神様が頭を守っていてヘルメットをその上に被る等許されないと言う事で罰金を掛けられてもヘルメットはしない。

同じ様にメッカへ巡礼をしに行ったイスラム信者はハッジを済ませた印の特別な帽子をかぶっているので、この人もヘルメットは着用しない。

「どうだ!日本の宗教関係者の方々、これ位根性入れて信仰してるか?」

と、私が言ったのではない事を強調しておこう。

一方、ハッジはイスラム教徒にとっては、とても尊敬されるので、ハッジのロゴ入りバッジ、ハッジのロゴ入り家電製品、ハッジのロゴ入り写真、ハッジロゴ入りミネラルウオーター、、、と人の心は世界共通で、これ見よがし、自慢の一つもしたいが為に、お土産をどっさり買って親戚近所に配る。

日本のお伊勢さん参りで、あかふくを買ってご近所に配るのと気持ちは同じような、、、

笑って許して♪〜


・ 嘘と誠の まやかし浮世
 
       粋と野暮とは 紙一重・・・ゆうほ

浮世絵師:歌川国芳「正札附現金男 野晒悟助」

写真:ハッジ(大巡礼)米粒、砂粒に見えるのは皆人(男)。

   

その5

ペナンの空港の近くに観光地の蛇寺があり、横にヒンズー寺院、その横にキリスト教会、その横に仏教寺院が固まって並んで立っている。
(蛇寺は一度だけ行ったが、木の枝に小さな青い蛇が何匹かとまっていたような、、)

私はカミサマは苦手な方なのだが、

「ベジタリアンフード(フリー)のうまい所がある、しかも料金は自分の気持ちで払う事になってる。」

と、チャンさんが誘いにくる。

仏教寺院檀香寺の事で、どうやらチャンさんの先祖の骨が納められているらしい。

「来たついでというのは、いかんけどお参りしたら」

と、言って私は食堂の方へ。

上品にいうとバイキング式とかビュッフェというのでしょうが、こちらでは好きなだけ皿に取るこの方法をエコノミーライスと言う。

ベジタリアンという名前の通り全て野菜(魚のだしも卵もダメ)で料理されているのだが、味付けはインド、中華のスパイスが豊富で飽きが来ない美味しい味付けである。

インドヒンズー寺院も、同じようなベジタリアン(フリー)がある。

ハーバーではタコが網に入ると、モスリム、ヨーロッパ系は食べないので、私の所に持ってきてくれる。

ペナンではお金が無くても生きていけるかな、、

なんて、気楽な暇人ジジイは考える。

笑って許して♪〜

・ 壺をみたなら 入りたがって

      家に帰らぬ 主はタコ・・・ゆうほ

浮世絵師:葛飾北斎(検閲により一部カットしています)

写真:檀香寺棚になっているのが納骨堂
    ベジタリアンフード

   

その6

ぬか漬け漬物の続き。

ぬか床はビール、シイタケ、昆布等入れ味は良くなって、漬ける材料が問題となったのだが、今回、青いパパイヤを試してみた。

外から触っても硬く、中は未だ薄い黄色のパパイヤの皮をむく。

4つに割って中の種は捨ててぬか床に入れ2日漬けてみた。

洗って切ってみると、外側は黄色で芯に行くほどオレンジから赤味が掛って美しい色合いである。

味の方だが、少し柔らかくなり歯ごたえがよく、瓜の味がしながら、後味にほのかなパパイヤの味と甘さが残る。

これは、なかなかの出来だが、時間がたつにつれて熟して柔らかくなりフニャフニャになっていくようだ。

おとこはんもおなごはんもお漬けモンさんも盛りを過ぎると、、、

笑って許して♪〜

・ 昔切り札 ジョーカーのわたし

     今じゃババ抜き 嫌がられ・・・ゆうほ

浮世絵師:菊川英山
「江戸の花役者ひいき 尾上賀朝」

写真:パパイヤ漬物2にちめ

   

その7

ペナンは今週初めから九皇帝祭というベジタリアン祭が始まっている。

日本では七福神、中国では九という数字は強さを表すそうで、神様も九人、祭も九日間(旧暦九月一日から九日)行われる。

この祭りの奇祭と言われているのが、タイプーケットのベジタリアン祭で、舌やら口、頬等に金串を挿し、神がかり状態で町を練り歩く。

ペナンは串刺しはしないようだが、20〜30箇所のお寺から、船に乗った九皇帝の山車が動く。

道路には俄かにテント掛けした屋台が並び、勿論全てベジタリアンである。

七福神のように女性の神様もいたような、、

きっと愛、恋担当だろうな、、

・ 投げる五円で 願掛けすれば

       拾う御縁も それなりに・・・ゆうほ

浮世絵師:喜多川歌麿

 


その8

ヨット(遊帆(UFO))を係留しているハーバーは民間経営でなく、海上のブイ等を整備する部門でマレーシア公営である。

平日は何もすることが無いのか、殆どスタッフは来ない。

今日は、沢山のスタッフがやってきたので、何をするのかと思ったら、事務所のシャッターを閉め風が来ないようにし、バドミントン大会をするらしい。

バトミントンはマレーシアとかシンガポールでは盛んで国技になっているような、、

コートは一つしかないので、待っている人はキャローム(Carrom)という遊びを始めている。

これは玉突きに似て、指ではじき落とす遊びで、子どもの頃、私は机の上でお金を乗せてよくやったものだ(チョット違うかな?)。

こう言っては失礼かもしれないが、マレーシア人は日本人に比べて、給料等格段に安いのに、遊び方がうまい。

遊ぶというのは、心の余裕がいるのであってお金の余裕ではないような、、、

・ 指でフリック 飛ばされるとは

      パソコン中の わが身かな・・・ゆうほ

浮世絵師:葛飾北斎 北斎漫画

<将棋のふんどしをかける漫画>

写真:Caroom

   

その9

カンポンというのは、海上村落の事で、数年前はペナンのあちらこちらにあったものです。

開発の進むペナンは、カンポンを立退かせて、海岸を埋め立てショッピングモールと高級アパートを建て高所得者しか立ち入れない場所になってしまいました。

綺麗な海岸は、大資本のホテルが建設されプライベートビーチになり、ごく一部の特権階級しか利用できなくなっています。

誰でも泳いだり、潮干狩りができた青い海、打ち寄せる波は消えたり、遠くなったり、、

お金という秤で色分けされた人達の間には、差別が起こり、大きくなると争いになるだろうな、、

子どもの頃泳いだ明石の海、垂水、魚住の海岸はとっくの昔になくなってしまったな、、

浮草暇人ジジイ、ペナンの海を見ながら子供の頃毎日泳いだ海を重ね合わせて見るのでした。

笑って許して♪〜

・ 金で囲って わがものされりゃ

      泥であかがい ただ涙・・・ゆうほ

浮世絵師:喜多川歌麿「潮干のつと」

写真:カンポン 水上家屋で道路もあります。

   

その10  都々逸 舌先のありがたさ

今まで使っていたタブレットが、壊れてしまった。

それで今日ガーニプラザまで買いに行った。

今まではWindowsで初めてのiPadミニである。

使い始めて感心した事は、今日記を書いているのを音声入力だけでできるという。

この方法は知っていたが、今までろくに使えるものではなかった。

いま音声入力で日記を書いているのだが、ほとんど文字の修正はいらない。

これまで太い指で小さなキーボードを打っていたのだが、そんなことをする必要がない。

時代はどんどん進んでいるんだな、、

文字入力の面倒くささがなくなったのは、本当に有難い。

都々逸の短冊をどうやって作ろうか、、、

・ 指はいらない 舌先三寸

          君を落とせる ありがたさ・・・ゆうほ

笑って許して♪~

その11  都々逸日記10月24日

iPadminiを使って、都々逸の短冊を今まで通り作ろうと研究中だがまだうまくいかない。

問題は、写真処理と文字の縦書き入力のソフトがない。

写真は文字入力を改行しながら書いたものである。

ペナン市場のあげまんのおばちゃんとおばあちゃん、おかげで商売繁盛のようです。

あげまんは2種類あって、あずき味とココナッツ味。

外のパン生地がとても柔らかい。

・ 中のあんこは あなたのために

       主はホクホク あげまんよ・・・ゆうほ



浮き草日記10/27

浮草生活をしているゆうほは、夜に外へ飲みに行くことがないのだが、チャン&エリックに誘われて、屋台村にいった。

タイガービールを注文し飲んでいると、バンドが始まり、ベテランの中国系女性歌手が歌いだした。

ここに来ている客は、ちょっと年配が多いのだが、他の屋台村と違って、年の割に服装がちょっと派手目である。

女性はフレアースカートタンクトップで口紅もしている。

しばらくするとカップルが中央に出てきた。

この2人堂々と社交ダンスを始めたのである。

お二人のお披露目が終わると、他のお客もぞろぞろと出てきて踊りだした。

どうやら皆さんダンス教室で習っているようで本格的である。

屋台村でダンス、これもお手軽に皆さんと楽しめていいんじゃない、、

\(^▽^)/

・ 踊るあなたに 振り回されりゃ

      よいもすすんで 夢の中・・・ゆうほ




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