第126章 Yamaha29点検とメンテナンス 2011年7月
京都に到着しました
マレーシア航空で朝に関空に到着し、リムジンバスで梅田へ、あまり早すぎて店は殆どしまっています。
早く帰っても仕方が無いので、梅田をブラブラ。
駅から降りてくる人は足早におしゃべりもせず笑いもせずサッサと歩いていきます。(アタリマエですか?)
皆さん忙しそうなのに暇な私は居心地が悪いような。。
阪急電車に乗ると、優先座席は若者が優先、この時間帯はあまり年寄りはいないようです。
私の両サイドは結構若い娘位の年頃のお嬢さんに挟まれました(ラッキー?)
皆さん、携帯持ってヘッドホンして指を動かしています。
私の左横のお嬢さんが居眠りを始めました。
肩に顔が乗ったら気がつくのか元に戻すという繰り返しです。
若いお嬢さんですから、肩を外すというのも気の毒なような、もったいないような複雑な気持ちでそのままにしておきました。
けれど朝からこんなに気持ち良く眠って家路につくというのは、どんな状況なのかな。。
京都の家に帰ると、竹やぶの山の上ですから音は一切ありません。
嬉しい事に花粉が飛んでいないようで、目も鼻も正常です。
今日から、桂の銭湯のオニイチャン(高校の後輩)の所へ通う事になりそうです。
そして、明日から、散歩を始め足腰を鍛えよう。。
1級小型船舶免許
私の1級小型船舶免許は平成17年に失効になっています。
勿論海外で免許が必要な事はありません。
今回は、Yamaha29で日本領海内を航行する為には、手続きをしなければなりません。
私の住む所は京都ですので、試験会場は月に2回ですが、次は今月末までないらしい。
滋賀県琵琶湖マリーナは7月14日にあるそうで、こちらに申請する事にしました。
大阪の事務所に電話すると、申請用紙を送るので、住所の入った戸籍謄本と、パスポート申請用写真2枚を1週間前(7月7日まで)に送り返してほしいとの事。
この免許制度が導入されたころ、ほぼ無条件で漁船、ヨット関係者には免許が与えられました(制度導入の反発が無いようにでしょう)。
免許を貰ってみると有効期限付き、こりゃお役人様にうまい事乗せられたみたいなものです。
一度制度が施行されると、法律の変更で手数料(今回15500円)は取る、免許を細かくわけるは何でもお役人様のし放題?。
海での免許は自己責任で、お金を取って更新する必要がどこにあるのでしょう。
海の安全の為、教育が必要だと思う立派なお役人様なら、無料奉仕でするべきであると私は考えるのです。
花火
帰国した日に、ふたりの孫から遊びに行くからとの電話。
小学校1年の男孫はJボードという、車が二つしかついていないボードを体を振りながら自由に乗りこなす。
4つになる女孫は自転車に乗れるという。
それに口がなんて達者なんだ。
今年ペナンに行く前は、何を言っているか分からないような所があったのに。。
口だけでなく強情な所、遊び好きな所、ふたりとも私にそっくりです。
夜になって花火遊びが仕上げで寝床につくが、寝ながら背中に字を書けという。
「あいうえお」 と順番に書いていき「な」行位で寝たようです。
明日は、苔寺近い山の上の川で、息子夫婦に娘の結婚相手も集まって、バーベキューです。
この川は、あまり人に知られていないので水が綺麗で子供達の川泳ぎ、飛び込み場になっています。
・火花飛ばした 線香花火
あっという間の 浮世いく…ゆうほ
蕎麦打ち
苔寺の上流(華厳川)で、バーベキューをして帰り、夜になったら又お腹が減ったとの事で、蕎麦を打つ事になりました。
8人分蕎麦粉につなぎ粉(二八蕎麦)を用意し粉をふるいにかけるのを、ふたりの孫が手伝ってくれます。
水まわしから練りに、伸ばして切っていくのですが汗をかく重労働で、商売ではやれないなといつも思うのです。
カミサマが天ぷらを揚げるのにあわせ、ゆがきに掛かります。
後は段どりとスピードと勢いです。
「うまい!うまい!」
と、孫が私の一番のお客さまです。
・粉のつなぎに 想いを入れりゃ
腹と心を 満たすそば…ゆうほ
日本という生活の場
帰国して始めてショッピングセンターを見物してまわりましたが、マレーシアの物価に慣れている私には、
「ヒエ〜!高い!」
と、唸るばかりです。
円の強さが日本では実感できず、海外で分かるのですが、それは日本国は本当はもっと住みやすくて当たり前が全てに何重も見えない陰の税金が掛かっている為のようです。
例えて言うと、安い劇場代金で踊っているのがマレーシア、高い劇場代金で踊っているのが日本人というように見えます。
安い劇場ではゆとりを持って踊れますが、おなじ踊りでも日本では劇場支払うお金が高いので効率、競争を考えギリギリと踊っているように見えます。
結局住んでいる所が違うからと、殆どの日本人はおもうのでしょうが、初めから高い劇場で踊らされているという事に気がついていないのです。
・浮気するときゃ こまめに種を
蒔いてばれたら ボケの花
Yamaha29をチェック
Fオーナーさんとハーバーで会い近況報告。
奥さまの容態は安定しているとの事で、まずは安心しました。
「この船の事は現状で全て私に任せます。」
との事です。
昼食事後、一緒に船内に行き、点検を始めます。
考慮の必要な所は< >の部分です。
エンジン(YS-8)は掛かりますが、<1.バッテリー2個>は変えなくてはならないようです。
<2.オートパイロット、水深器>は壊れている。
航海灯は異常なし。
<3.ホエールビルジポンプ>は、ビルジが無い為点検できずですが、内部ゴム部分は変える必要があるかもしれません。
ラダーは異常が無いようで、船内に水漏れもないとの事。
エンジンルームにもビルジは溜まっていませんでした。
ジブフアーラーとジブセール、メインセールは問題ないと思います(来週辺りにセーリングテスト予定)。
小さい船なのでシンプル構造、法定装備は平水で検査は有効期間(平成26年中間検査まで?)は残っています。
琵琶湖でそのまま乗るには全く問題はないでしょう。
国内、海外の海で乗るには、アンカーはダンフオース型2個、チェーン各種つなげば10mほどありますが、ウインドラスが無い為、水深のある所は引き揚げに苦労するでしょう。
<4.琵琶湖から海にという事になると、近くの大津マリーナで上架し、船底塗装と外部修理をし>、
<5.この時に沿海法定装備を足し検査に変更し>、
<6.クレーンでマストを降ろし、専用トラックに乗せ、大阪湾なり、若狭湾へ運送、現地でクレーン揚げ、マスト立て、海に降ろす。>
<1〜6>が、費用がかかりそうな所です。
<7.船のオーナーが変わる>
<8.船を海に移動する>
という事について、クラブの事情があり、K会長と面談。
K会長の意向は、出来れば船はそのまま係留希望で年間経費は九万円程です。
(20隻程が集まって県に係留費を支払っている為に、船の数を減らしたくないという理由)
私がこの船をペナンへ廻送する場合には、
<9.台湾でどこかのヨットハーバー(台湾南部壁湖ヨットハーバーなら1カ月約2万円強で4カ月程係留する必要があります。(9月中に台風を避けながら台湾に到着、来年1月まで東北モンスーン待ちの為)>
<10.出来れば、台湾で船籍を取りたい(沖縄までは沿海法定装備で行けますが、それから台湾までいけませんので、輸出申告し貨物品として出港)>
<11。
マレーシアに到着して、繋留費が年間15万円位は掛かりそうなのと、台湾で船籍取得経費が高ければマレーシアランカウイ島で取得、この場合年間2千〜5千
円程の登録料経費が毎年発生しそうです。マレーシアを船の活動場所にするなら、マレーシア以外の船籍が良いのではないでしょうか、というのもいつの日か日
本をみならって法定装備という事をいう可能性があり、その時はマレーシア船籍でなければその法律は適用されないからです。>
というのを考慮してどうするか判断しなければなりません。
来週から、実際に動かして点検してみる積りです。
流しそうめん
ふたりの孫が帰国時の一番の遊び相手です。
歩いて裏山の竹やぶへ竹を切りに行きます。
適当な竹を1.5m程切り半割にして中の節を抜き綺麗に洗い流しそうめんの竹が出来ます。
氷で冷やしたそうめんを上から流し、すくって食べるのですが孫達は大喜びです。
そうめんを食べてからは苔寺の華厳川でメダカとオタマジャクシとり、男孫は3m位の堰から飛び込むのが大好きなのです。
この川は上流で開発しているようですが、何としても自然のまま残してほしいものです。
・流れ落ちてる そうめんすくい
何ですくえぬ この想い
ヨット陸送の見積もり
大阪の浜寺ボートで見積もりをし大まかな運送価格が見積もれるようになってきました。
今日は潜ってスクリューの点検をすると、釣り糸が沢山絡みつきまったく動きませんので、ナイフで切り掃除をしました。
琵琶湖は淡水なので藤壺がつく事もなく、薄く藻がついているだけです。
しかし、大津マリーナに揚げる事になれば、再度船底塗装、電飾防止亜鉛をつける必要があるでしょう。
久しぶりに会うヨットクラブのメンバーは、
「本当にこの船でペナンに行くのか?」
との事。
「未だ、決めていません。」
と返事するだけです。
ペナンに持って行って行くのは、その気になれば可能ですが、後のメインテナンスと繋留費負担の問題もあります。
来週から、帆を揚げてセーリングテストを始めます。
この船の将来は船自身が決めるだろうと思っています。
娘のウエデイングドレス
今年結婚をする娘のウエデイングドレスの試着に妻と、息子の嫁が行くという。
私は、帰りにイタリアンを食べに行くというのにつられて、運転手をする事になりました。
京都四条通りの会社で試着を始めます。
6〜7着位試着しアレコレ好きな事を言って、帰りになって、スタッフの説明があるのに、娘が首をかしげている。
最初の契約と違うという事らしい。
結局、衣装にもピンからキリまであり、気にいったのは四十万円位するらしく、基本超過分は負担してくれとの事。最初の契約は、すべて含めて幾らという話だったとの事。
契約内容は知らないが、相手も商売、それくらいの事はあるだろうと私は思っていても、全て本人に任せて自分の好きなようにするように言ってあります。
これも自己表現のひとつだと考えれば、どこかで妥協するかして納得する所に落ち着くでしょう。
帰り道、ちょうどよい機会なので、私の最後の自己表現の葬式の仕方を、女三人の前で話しておく事にしました。
言うまでもなく、どこで死んでも骨は一番近くの海にまき、葬式法事はしないとの事です。
お参りをしたかったら海に向かって呼べばよい
。
お参りに来なくても、可愛い子孫に化けて出る事はないから安心しろとね。
私の場合は、船で三途の川より、こちらの方へ舵を切りそうです。
・迎え来たなら 銅鑼打ち帆揚げ
竜宮城へ 舵を切る
GPSレシーバーとGPSロガーについて
航海するには位置を知る必要があります。
その為にはGPSレシーバーが必要で、私の場合はパソコンに海図を入れてOpenCPNというソフトでCーMAPデーターを使います。
インターネットでGPSレシーバーを探してみると、GPSロガーという、それ単体(乾電池使用)で位置表示し記録機能を持ったものがありました。
今回の航海は、バッテリーもあまり使える状態ではないので、位置表示のあるGPSロガーの方が良いようです。
目的地まではコンパスだけで、近くになってパソコンを起動しリアルタイムにデーターを取り入れる方法が良さそうです。
海に出た時の通信方法ですが、携帯電話のない私にはこれが難しいのです。
パソコンを一台海図用とSKYPE用、インターネットで航海記アップ用にしようと思っていますが、インターネットの繋がるスターバックスの様な所は、これからの航海寄港地では期待できません。
一級小型船舶免許の更新
一級小型船舶免許の更新を終え、帰りに小型船舶検査協会に寄りました。
海外まで回航するには、やはり色々方法があるのですが、結局は、輸出申告をして出国しなければなりません。
しかし、沖縄まで2時間限定沿海区域に変更し臨時航行(30日間有効)にすると、現在平水区域装備から、小型船舶用自己発煙信号だけ用意すればよいとの事。
沖縄に行ってから輸出申告し、所有権抹消手続きをして出港と言う事になります。
それなら、大阪で海に降ろした時に、輸出申告と所有権抹消手続きをする方が良いかと考えています。
仮に沖縄から台湾へ行こうと思うと近海の国際航路ということになり、双方無線、ライフラクト、イーパーブ等がいるようです。
少なく見積もっても200万円程は掛かりそうです。
なおかつ日本船籍を申請し、海外に出て5年も経て帰国時は、装備の検査期間は切れているので再度装備しなおさなければならないでしょう。
日本を離れるまでのこの手続きの複雑さは嫌になります。
輸出申告手続き調査
まずは大阪経済産業省に電話で問い合わせすると、
1.ヨットが武器に転用されないとかの証明のためにメーカーに問い合わせし、安全保障貿易管理令に該当していないことが必要。
2.マレーシアの場合 買主がどのような業種でどこと取引があるか、キャッチオール規制に該当していないことが必要。
との事。
個人のヨットで上記に該当するはずはないだろうから、その後どうすればよいのか、と、質問すると、
「税関に相談してください。」
大阪税関に電話で問い合わせ。
1.貨物として輸出し自分が乗る場合、ヨットを輸出申告手続きをしなければならないが、同時にヨットを保税地域に搬入しなければならない。
2.<必要書類>
INVOICE 小型船舶登録証 売買契約書
との事で、個人で輸出申告は難しいので業者に頼むように薦められる。
1に関して中古ヨットで琵琶湖から陸送するので保税地域に搬入は難しいし、お金をかけたくない事をいうと、保税地域特別許可申請を出して、大阪税関指定の岸壁で輸出通関することも出来るが、やはり難しいので業者に依頼したらと薦められる。
輸出申告が許可されたとして、出港時に出港届と船舶資格変更手続きが必要とのこと。
文章を読むだけでも頭が痛くなる手続きが必要なようである。
ヨットで海外にいくには、そのまま(日本の船)では、装備に大変お金がかかるし、積むスペースもない。
輸出貨物品としていくには、輸出手続の煩雑さに加え、輸出申告し出港届を出した所から日本領海を離れるまで原則寄港禁止である。
台風の多い8月中旬から台湾方面へ無寄港で行く間に台風が発生すれば事故が起こる危険があるので、そんな愚かな航海はできない。
台風を避けながら隙を見て南下するには、四国沖から九州へ沖縄列島をかすめるコースで、寄港(避港)候補をいくつも用意し計画をたてている。
いつも言うように、日本領海を離れるまでが大変なのです。
下記は黒潮と台風を避けるために避港候補に近いところを通過する大阪ー台湾基隆港ルートです。
小型船舶航行区域手続き
引き続き、読んでも面白くない役所手続きですが、何かの参考になればと思います。
状況 と 今後の予定:
1.Yamaha29は現在所有者F氏(平成22年11月1日に検査執行し、そのときから住所は変更していない)
2.この船を船舶所有者を私Oに変更手続き
3.大津から大阪湾へ陸送
4.大阪ー沖縄まで限定沿海装備で臨時航行許可で航行。
5.沖縄で輸出申告
6.沖縄ー台湾基隆港へ航行
という、段取りになります。
1&2の為に、小型船舶検査協会に
提出書類
1.船舶検査申請書
(下記写真A 費用9950円を振り込み用紙添付)
2.F氏の印鑑証明と委任状
3.譲渡証明書
(下記写真B 費用2950円の手数料払い込み証明書)
4.変更。移転登録申請書
(下記写真C)
5.2時間限定沿海区域航行変更の為、
現在平水航行装備に加えて、
小型船舶用自己発煙信号(14700円程)と
ラジオを準備との事
6.沖縄までの臨時航行許可申請
これで、船を琵琶湖から大阪湾に降ろすことが出来ます。
沖縄まではこれで行き、到着すれば沖縄税関に輸出申告。
輸出申告に必要事項と書類
1.輸出申告書類
2.INVOICE 小型船舶検査証、売買契約書等
3.船を保税地域に搬入するか、特別保税地域の変更願書
沖縄の小型船舶協会で抹消申請手続きが必要
1.小型船舶協会に抹消申請手続き
書類1.抹消登録申請書
2.返納(廃船)届
3.抹消の原因を証する書類(輸出許可書とInvoice)
4.手数料払込証明書(2950円)
出港時に税関と小型船舶協会に出港届を提出し、台湾基隆港までは原則無寄港で航行する事
と、以上のような手順です。
帰国後の7月
7月初旬に帰国して、7月中はカミサマの専用ドライバーと孫の遊び相手の日々であった。
Yamaha29(船名Tosa)にも一度しか行っていない。
8月になって、ボチボチTosaに掛かりきりにならなければならないのだが、心も体も海対応になっていない。
海上に出て3日位しないと、体と心に芯が入らないようである。
5日に船を琵琶湖の桟橋に付けて、掃除をし、6〜7日にテストに琵琶湖大橋の北側にセーリングをする予定。
8日は大津花火大会。
9〜11日にメンテナンス。
12〜14日盆休み。
16日 浜大津上架。
と、ここまでは予定ができている。
できるだけ早く海に降ろしたいのだが、最初の寄港地ケンチョピアに着くころには、すっかり海対応になっていることと思う。
琵琶湖でテストセーリング
8月5日、TOSA号に乗りテストセーリングの為、一人で琵琶湖の北へ向かう。
琵琶湖大橋の南は藻の為に、スクリューに絡んでスピードが出ない。
エンジンだけの機走最速4ノットが限界のようである。
オートパイロットがないと、直進航行は30秒と続かない。
又、セーリングテストを行うが、オートパイロットがない、今の状態では風に立てているのが難しい。
リーフ(縮帆)を何度もテストするが、メインハリヤードの引き込みの為にデッキを行き来しなければならないので、この個所を改良することにした。
ファーラージブなので、リーフは簡単だが、強風の時は重心位置が変わるので、航行中は揚げたままのインナージブを取り付けたい。
インナージブセールは余ったセールをカットし取り付けるつもりである。
この船は自作ハードドジャーをFRPで取り付けていて、風の抵抗は大きいが、ロングクルージングには雨除け、日よけと有難い装備である。
ただし、窓の部分が大きいので台風には耐えられないようで、仕切りを入れて補強する必要がある。
13日から浜大津ヨットハーバーで上架し、船底塗装と上記改良を始めて、航行区域の変更(限定沿海航行と沖縄までの臨時航行許可)を貰ったら直ぐに大阪湾へ降ろす予定である。
琵琶湖の北へ
船のテストの為に、琵琶湖の北へ一人で出かける。
夜は、近江八幡の長命寺に入港する。
ここは長い階段が御寺まで続いているが15年前は、上がれたが今は息が切れる。
この近くにはスーパーもコンビニも風呂もないので、近江八幡駅行きバスに乗る。
近江八幡市内は昔の町屋が残っていて情緒がある。
平和堂で食糧を買い、ラーメンと餃子を食べて風呂屋に行くと、運悪くお休みである。
仕方なく又バスで帰り、トイレの水で体を洗うことにした。
さっぱりした所で、買ってきたビールをあけて夜空を見ると半月と星が少し見える。
ここは新月で天気が良ければ、街の明かりから遠い為、きれいな星空が見えるのである。
久しぶりの船の上で、ストレスは解消されるようである。
私の場合、何故か船の上だと気分が良くなるようである。
もうすぐ、大海に出ることができるのである。
・止めてやめるよじゃ 馬鹿とはいわぬ
馬鹿でなければ 馬鹿はせぬ・・・ゆうほ
大津花火大会
8月9日は大津花火大会で、わが家族全員が見に来るのは初めてである。
この日ばかりは、ヨットに友人を招待して飲み食いをしながら花火を見るのが楽しみの人も多い。
孫達は正面の海上一杯に開く花火と、体に響く花火の音に感激している。
大人達は食べるのと花火見物に忙しい。
1時間程、沢山の花火が上がり今年の夏も花火がみられて良かったし、特に家族全員で見る事ができたのを嬉しく思う。
JR大津京駅は混むだろうと少し時間をずらして帰ると、駅には沢山の職員が出て、大きな声で誘導している。
事故が起こらないように、「・・・しないように」と、禁止の言葉の連発である。
親切なのは有り難いが、そんな事当たり前だろうと思うことばかりで、聞いているうちに、日本人はこんなに事細かく注意をしないと駄目な国民なのかと思うことしきりであった。
・夜に火をつきゃ 天舞い上がる
花火の後は 閨花火・・・ゆうほ
予定はやまる
琵琶湖でテストセーリングが終わり、メインハリヤードを引きやすい位置にブロック、ウインチを変更し、リーフも、同一場所で全てできるように変更した。
こ
れで、後はすることがないので、8月13日浜大津マリーナに上架、18日に検査し航行区域変更と沖縄までの臨時航行許可を受け、20日夜に滋賀県浜大津か
ら、大阪浜寺ボートに陸送、21日マストをたて、徳島ケンチョピアに海のテストセーリングを兼ねて出港し、22日〜23日に入港予定。
メインセールの古いのがあったので、カットし自分で縫製しインナージブにする事にしたので、強風時バランスコントロールはしやすくなったと思う。
船内はゴチャゴチャだが、航行しながら整理していくことにしよう。
孤独の航海に
今年は珍しく家族全員が大津花火大会の見学に来た。
今度、マレーシアまで行く船の上で花火を見ながら、、
「この船、小さいし、ずっと琵琶湖に置いておいたらどうなん?」
カミサマ&子供達。
「ジジイ!行かんといて!」
と、孫達。
私も、15年前に遊帆(UFO)(37ftカタマランヨット)で、出たときと大分船も私自身の体力気力も違っているのはよく分かっている。
しかし、海に出るチャンスが目の前にあると、やはり行くという決断をしてしまう。
月夜に波をかき分け、海蛍を光らせながら静かな海を走る時も、大波が船を飲みこもうと押し寄せてくるのをかわす時も、同じ海なのである。
スピードは時速4〜5Kmで歩くより早く、自転車より遅い。
暑い日差しに晒され、雨に打たれ、風呂にも入れず、食事も満足にできない生活が続くが、それでも、海にでたいのである。
現在の日本の電気水道ガス完備の便利な生活から全くかけ離れた生活だが、何故に良いのだろう。
私自身も分からない。
船という悪女か、海の女神に魅入られたのか。。。
・惚れた悪女に 貢いだ俺は
貰う見返り 孤独だけ・・・ゆうほ
船内掃除
船内にあるものを全て一度船外に出すのに、助っ人3人(いっちゃん、そば打ち名人、サブちゃん、中島さん)が参加してくれた。
小さい船にこれだけのものが入っていたのだろうかと思うほどのものが出てくる。
今後使わないようなものは徹底して乗せないように選別した。
暑い中、拭き掃除をした為、サウナに何度も入ったような状態になる。
インナージブのリカットもオートパイロットの修理も終わり何とか出港の基本的条件は整った。
明日は整理しながら積込みをする。
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