元に戻る                                     2000年2月   パナイ島からマニラへマスト修理の為戻る。
          フィリッピンNo.5レポート
2月6日  朝4時半”Our Lady Of Lipa”がマニラ港へ到着。
       船体がおおきい割に港湾内は狭いので タグボートの力を借りて船首を回す。
       福井さん 西村ユキさん 木村さん達が、マスト修理の手伝いにマニラへ来てくれるが、遊帆 UFO はパナイ島の
       Dumaguit港に係留しているので、再度同じFerryに乗って戻る予定だ。
       
       マニラ港で タグボートで船首方向を変える

  7日  懐かしい顔が空港から、出てきた。
       タクシーに乗ってマニラヨットハーバーへ寄る。しきりに汗をかいている。
       午後6時 Dumaguitに向かって Ferry ”Our Lady Of Lipa”がマニラ湾を出る。
       部屋の料金はエコノミー ツアーリスト スイートとあり、900ペソのツアーリストの部屋にする。
       2段ベッドでよく効くクーラーが入っている。
       船のクルーにスイートを見せてくれと頼み全員揃って見学に行く。
       ホテルのツウィンルームという感じでシャワー バス トイレが部屋についている。 
       誰も 利用者がいない。
       次ぎにエコノミーを見に行く。外のデッキに2段ベッドがぎゅうぎゅうに並べられていて、
       外の風を防ぐのにビニールシートを周りに掛けてあるだけだ。
       福井さんの見たところ
       ”この船は日本の船の中古を持ってきたようで、青函連絡船に使ってたのとちがうかな?”
       船にはうるさい木村さんのみたところ
       ”この船は 煙突から煙が出過ぎや、エンジンやられとるで”
      
       Our Lady Of Lipa号

  8日  午前8時 Dumaguit到着 デイブをレイテ島の家へ帰すが ここから1日半かかるらしい。
       Kaliboの町まで 全員で見物に出かける。木村さんは、市場で椰子の葉で出来た帽子を沢山おみやげに買う。
       レストランは無いので市場の中にある 例の鍋に色々の料理が入っていて注文する例の奴だ。
       フィリッピン料理に皆さんは戸惑いが感じられるが、他に食べるものはない。

  9日  今日も天候は悪く、一応出港してみるが 外は大波で前に進まない。
       ”こりゃ あかんわ。 もう一度戻ろう。”と、すぐ船酔いする木村さん。
       Uターンして元に戻る。湾内の5マイル奥のNew Washingtonでアンカーを打ち、町の市場へ買い物に行く。
       ケーキの好きなユキさんは プリンののったケーキを見つけ ”これ うまそうや”
       カニの好きな木村さんは ワタリ蟹をみつけて”これを食べたい”
       しかし 全て値段が安く、しきりに感心する。

  10日 ちょっと天候は悪いが、ボラカイ島へ出港する。
       雨は降るし 波は大きいし、早速木村さんはダウンだ。
       ボラカイ島に着くと、めずらしく日本の国旗が上がったヨットがいるので挨拶してアンカーを打つ。
       船名は”ホロホロ3世” 溝田正行 美由紀 夫妻で世界1周しているらしい。
       フィリッピンでは 狂犬病とエイズがあり 犬と女姓にはくれぐれも注意するようアドバイスを受ける。
       犬にはもてるが 女には ユキさん以外はあまり関係ないので心配なさそうだ。
       今日は、ボラカイ島のホテル(椰子の葉でできた)600ペソに 木村さんと私が泊りユキさんと福井さんは遊帆 UFO に泊る。

  11日  懐かしいタブラス島へ入港すると、桟橋を自転車に乗って Rudyのお兄さんが迎えに来てくれた。
       再会を喜びみんなで食事を一緒にし、私は見張りの為、船に帰り 3人は家に泊めてもらう。
           
       タブラス島の町並み           かって座礁した湾内のサンゴ礁

  12日  Puert Garella港へ、ここまで来ると波も無くマニラまであと少しだ。

  14日  Batangas Calataganへ 近寄るのに回りはサンゴ礁で囲まれていて村を目標に進入角度60度でゆっくり進む。
       村に上陸して、水を使わせてもらうよう頼むと、その人が自分の家へ案内してくれる。
       家は結構りっぱで、仕事は魚を仕入れてマニラに売りに行くのだそうだ。
       お礼を兼ねて近くのレストランでビールを飲む。レストランといっても庭にテーブルといすがあり、カラオケのセットが
       置いてあるだけだ。近所のおばさんやお姉ちゃんが集まってきてカラオケで歌を歌ってくれるのだが、あまり
       音楽に趣味の無い我々はどちらかといえばありがた迷惑といったところだ。

  15日  Caylabne Resort Bayに入港するが 今回 一人当たり600ペソの入場料を請求され、再度出港する。
       マニラヨットハーバーまで 残り6マイルくらいのところでエンジンストップ。
       燃料系統を調べるが、なんと叉ガス欠だ。
       木村さんのアイデアで、ポリタンクに残りのオイルを吸い上げ、台所で使う オリーブオイル サラダオイル
       バイク様エンジンオイルなどを全部混ぜて、2L程集め 直結して走らす。
       エンジンの回転数はあがらないが、3ノットくらいで進む。
       漁師のバンカーが近づいてきたので、合図して呼び、ジーゼルオイルを買ってきてくれる様頼む。
       若い兄さんが2人 気軽に引き受けてくれ、ポリタンと1000ペソを渡し、マニラ湾で漂流状態にして待つ。
       発電機を出して、明かりをつけ スパゲテイーを作って食べる。
       食べ終わったころ 漁師のお兄さんが戻ってきた。お礼を渡しヨットハーバーへ向かう。
       もやいを取って 上陸したら 16日 午前1時になっていた。

  16日  遊帆 UFO を再度陸揚げし、ドライブ分解しオイルシールをチェックする。今日から マスト立て ラダー補強
       船底座礁の破損修理と大忙しだ。 

  18日  スクリューの軸受け部分が曲がってまっすぐに回転していないので 交換しなければならないが、香港までいく
       必要がありそうだ。 ジブファーラーもセールも必要だから 一度香港へ行こうと考えている。
       福井 木村 ユキさん達とは 今日でお別れだ。日本は0〜8度 雪が積もっているらしく、この温度差に対抗手段を
       いろいろと考えて帰り仕度をしている。

  24日 明日はマストを立てて 日本へ帰ろうと思ってもう 6日間経ってしまった。
       今日はラダーを修理した。
       明日こそは マストを立てられると思う。

  25日 無理やりにマストを立てる。無理やりの意味は 用意していたワイヤークランプ シンブル ターンバックル等
       いくつかの部品が盗まれたのだろう数が足らなくなっているので、
       一応マストを立てて海上係留しておかないとますます無くなりそうなのだ。
       香港へメイン&ジブセイルを注文し WestMarineで ジブファーラーを注文後香港で受取 ハンドキャリーでマニラに
       持ちかえる予定だ。

          
      マストトップ              プロペラ               ワイヤー&クランプ&シンブル

フィリッピンこぼれ話 (お金換金編)
  町の中の両替屋は 銀行よりレートが高いので よく利用するのですが 2万円を両替えしようと 店に入ったらおばはんがでてきて
 7600ペソという。 OKで 先に自分がお金を数え始め100ペソx76枚を確認した。
 次ぎに 私が再度数えるのに100ペソx10づつ 数え 、1000ペソ数えるとおばはんが 親切げに手に持っていてくれた。
 全部 76枚数えて 貰ったときに30枚抜かれたようで、実にあざやか 人の心理を逆手に取った手口に引っかかってしまった。
 皆様もご用心。ご用心。

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