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          78番  2006年 年賀 御挨拶 

正月 明けましておめでとう御座います。
    恒例の干支の変装写真は勿論犬であるが、皆さんからはオオカミかといわれている。
    来年は豚年だから、変装しなくてもそのままでよいとのメールを頂いている。


遊帆UFO航海記を、HPスペースが無料サイトなので、広告が入ったり又いつ取り消されるか分からないので、
イーブック(e-book)ランドというサイトで、自費出版をした。
第一部は、韓国からシンガポールまでを若干修正したものである。
このサイトは10年間保障でサイト上においてくれるらしい。
ダウンロードすると、予価315円となっているが登竜門A,Bを突破したらという事で、それまでは無料である。
今のうちに、興味のある方はダウンロードしておいてください。


1月12日 今年の冬は記録的な豪雪の為に、死者も多数でている。
    常夏のペナンも。今年は異常気象で雨季が終わらず未だに雨の日が多いらしい。
    私は、寒い所が苦手の為に、普段は家から出ない。
    図書館と温泉へ行くときだけである。
    先日、嵐山にある歯医者まで、ムスメの車を借りたのである。
    ”おとう、ガソリンスタンドでアブラ入れといてや”
    と命令され、ムスメが行きつけのセルフガソリンスタンドでアブラを入れる事にした。
    3000円程レギュラーガソリンを入れて、桂川の土手の道を走っていると、ノッキングを時々起こすのである。
    ”あれ、車の整備をしとらんな”
    等と、考えながら歯医者に到着である。
    歯の治療も終え、車のエンジンを掛けようとしても、エンジンが掛からない。
    ”うん? おかしいな? そうや、この車はジーゼル車とちゃうかいな”
    何と、軽油を入れなければならないのに、ウッカリ、ボンヤリしてガソリンをいれ尚且つ気づかず10Km位走ってしまったのである。
    JAFを呼び家の近くのトヨタ修理工場まで運んで貰う。
    燃料ポンプが壊れていれば、修理費は20万円程掛かるとの事である。
    家に帰って、ムスメからは文句を言われるし、カミサマからは、ボケてきたのと違うと嫌味を言われ、落ち込むばかりである。
    一体何を考えてガソリンを入れてしまったのだろう。長い間、車を乗らないと、そんな事も注意が散漫になるのである。
    修理工場から幾ら掛かるか、死刑判決を待つような気分でいると、電話がかかり、今回、フィルターエレメントを交換しただけで
    2万円ですとの事である。
    ”ヤッター。2万円ですんだもんね。ラッキー。”
    と、一人部屋の中で踊るのであった。
   
16日 ペナンに戻る飛行機予約をキャンセルして遅らせる事にする。
    もうじき、旧正月になり、アジアは休みにはいる。
    今回は、上海で降りてできれば、蘇州、無錫25年ぶり位で訪れてみたいが、荷物も結構増えてきているので思案中である。
    まずは、折り畳み電動自転車、それにパソコン2台(又、パソコン故障)、後は、衣類は殆どないのであるが。
    上海の飛行場の一時預かりで預けて身軽になって見学するつもりである。
    ペナンのハーバーは、2月になって帰っても大丈夫であろう。

2月5日 3日後に遊帆UFOに戻る事にした。 孫と遊ぶのが帰国中の楽しみの一つであった。
    孫とは目線を同じにして、遊んでやるのではなく、一緒に遊んで貰うのである。 そうすると私自身も同じ子供に戻れるのである。 
    帰国中はテレビのお陰でお粗末な情報が洪水の様に入ってくる。12月に帰国してから2ヶ月間、テレビニュースとワイドショーは毎日ライブドアと
    耐震強度偽装問題、官政談合、アメリカ牛肉問題、拉致問題、靖国問題、皇室典範問題と報じてきた。
    特にライブドアについては、逮捕前はマスコミも取り上げ人気を煽っていたのに、堀江逮捕後の扱いは180度転換する報道機関の良識は一体どうなっているのであろう。
    幾ら世論に責任無しとはいえ、報道機関として世論の羅針盤の役目は何処にあるのか。民主主義という以前の自己責任はどこにあるのか。考えさせられる日々であった。
    世論の方向を導く報道機関は、もう少し確固たる軸足を持って報道して貰いたいものである。

9日  上空から見る上海は18年位前とは、様子が全く違っている。 田畑は綺麗に整理され、所々にビニールハウスも見える。
    建てられている家は3階建で自家用車が走っている。広大な浦東上海空港は滑走路が何本もあり、未だターミナルハウスも建設中である。
    入国手続きを終え、上海市内に行くのにどうしようかとぶらついていると、磁石浮遊モノレールなるものが目に付いた。
    往復80RBM(約1000円)の切符を買い乗り込む。
    白い流線型の車体が綺麗である。
    ゆっくり動き出し、スピードを上げていく。
    時速、100KM、200Km、300Km、 400Km,と上がり最高速度430Km程になる。
    外の景色は速すぎて見る暇も無い。
    日本の新幹線より速くて、振動も無く、レールが一つなので建設費用が安くつくのではないだろうか。
    時速430Kmもでれば、飛行機より安全で、空港まで行く必要も無く、便利な所に駅が作れて結局速く目的地に到着でき、騒音も無く、大量の
    ガソリンを空に撒き散らさなくてもよくという具合に良い事だらけに思えてくるのである。
    終点で地下鉄に乗り換え河南路という駅で降りる。
    この通りは、18年前に私が良く来ていた頃から上海1番の繁華街だった。
    もう昔の面影は殆ど残っていない。
    僅かに浦江に面した政府系の建物とか和平飯店が昔の面影を残している。
    20年以上前にここで仕事をしていた私は浦島太郎である。
    毛沢東一色であった共産主義中国が僅かの年月で発展し、その様変わりに同じく危うさを感じるのである。
    その頃は、イデオロギーで、今は欲望で同じ方向に蠢く人々をみるとダブって見えるのである。
    大学教授やら知識人等を走資派として粛清していった人々、それを見て口をつぐんでいた人々が今の中国の中心にいるのである。
    あの時代に戻ることはないという保障は中国にあるのだろうか。
    南京路の街外れの路地に入ると、ほっぺたを赤くし太ったオバチャンが昔ながらの色んな肉饅頭をふかして売っている。
    それを買い口にほおばって、これが中国だと何故かホットするのである。

11日 ペナンのハーバーに戻ると、遊帆UFOは無事に浮かんでいる。
    早速掃除にかかる。 水道と電気繋いで、船内の雑巾がけを始める。
    気温は26度で、汗が噴出すが、私は寒いより暑いほうが良いので苦にならない。
    ハーバーは2〜3艇が入れ替わっている。
    携帯電話が繋がらないので、フィリップの店にもって行き理由を聞きにいく。
    私の携帯電話の名義人はクオさんになっているのだが、どうも料金未払いという事らしい。
    月曜日に解決する事にして、夕食を食べに道路の向い側にあるマレーシア料理を食べる。
    ナンとカレーとタンドリーチキンという殆どインドメニューを注文する。
    ここのシンプルな味は飽きが来ない。
    暫く、ダイエットをしようと思っているがどうなる事やら。

23日 今回、持ち帰った電動自転車(パナソニックオフタイム)で、ジョージタウンまででも軽々と行ける。
    これは、アシストシステムでペダルを漕がないと進まないのである。
    ハーバーから海岸に沿って歩道が続き、大木の木陰になっているので走っていても涼しい。
    威力を発揮するのは坂道である。
    かなり急な坂道でも軽々と登っていく。
    何処へ行っても注目の的で、興味のある人はわざわざ寄ってきて質問攻めである。
    鍵は厳重にして2個掛ける事にしている。
    今の所、この自転車に文句は無く、高いが買ってよかったと思っている。

3月7日 ペナンに戻り、船上生活者にどっぷりと首までつかっている。
    朝は、鶏よりも早く起きだし、今、よく見えるという何とか彗星を東の空に探す。
    ペナン大橋の向こう側から朝日が差してくる。
    このハーバーでは、残念ながらインド洋に沈む夕日はペナンの山が邪魔になって見ることはできない。
    ペナングルメ店巡りも一通り周ってしまった。
    最近行った店で、TESCOスーパーの横にできた”スシ金”が面白い。
    まず、入店するとマチコ巻きのマレー女性やら、インド系オネエチャンやら、ニイチャンが一斉に、
    ”マセ。 マセ”
    と、掛け声を掛けてくれる。
    これは、”イラッシャイマセ”の”マセ”だけが独立し立派な言葉として通用しているのである。
    ここは回転スシなので、コンベアーに乗ってスシが出てくるのであるが、既に漢字の”寿司” or ”鮨”ではなくカタカナの”スシ”がピッタリである。
    まともなスシらしいのは、冷凍サーモン位である。
    もともと、生魚をたべないのであるから、この1品で充分なのであろう。
    ツナ缶マヨネーズ、うなぎマヨネーズ、カリフォルニア巻き、天ぷら、揚げ物等と、斬新なメニューがある。
    食べてみると結構旨いのである。
    そこで、思いついたのが、アボガドと納豆を混ぜたもの、納豆とオクラを刻んで混ぜた物にクリームチーズを加え軍艦巻きか手巻きにしてはどうだろう。
    日本のスシもこの様に変化するのが外国で生き延びる方法であるのには間違いない。 

 9日 マレーシアと日本の時差は1時間である。
    同じ緯度にあるタイでは2時間であるが、この方が実際の時間に合っている。
    マレーシアは東に位置するカリマンタン島側も考慮に入れて時差1時間にしているようである。
    午後2時頃から天気の良い日は気温が上がってくる。
    長く繋留しているヨットは中古エアコンを買ってきてハッチに取り付けている。
    マレーシアは電気料金が安く、繋留費に含まれていて幾ら使っても同じである。
    遊帆UFOは私が余りエアコンが好きでない事もあり、オーニングに日除けネットを張り巡らしているだけである。
    そこへ時々水を掛けていると気化熱の為かそんなに暑いとも感じないのである。
    それでも、暑くなってくると近くのTESCOスーパーに避暑の為に電動自転車を漕いでいく。
    日本のスーパーと違う点は、勿論豚肉コーナーは隔離されているのだが、それにもう一つ店内に入るには
    袋、バッグ、リュック等はカスタマーサービスで預けなければならない。
    そして、ガードマンも日本の比ではなく、制服を着て目を光らしていて、時々、客のレシートをチェックするのである。
    日本の常識ではお客様は神様の様な考えもあり、そこまでしなくてもという所があるが、こちらは人は基本的に
    信用しないという所から始まっているようである。
    そういえば私もお人好しで人を信用しすぎる所があると反省するのであった。

10日 このハーバーに大型のカタマランが繋留されていて、そこには2人の子供が乗っている。
    見た所兄弟のようでもり兄弟でないようでもあるが、年も離れていないので仲がよくいつも二人で遊んでいる。
    時々、二人が遊帆UFOの前を通ると、”チョコレートでもどうや”と声を掛けると寄ってくる。
    そこで、面白いゲームを教えてあげるといって、1.5lのペットボトルと洗面器を用意する。
    日本の ジャンケンポンは彼らはペーパー、シザース、ロックと声を出しながらやるのである。
    ジャンケンポンで勝った方はペットボトルで相手の頭を叩き、負けた方は洗面器でヘルメットにしてカバーするというゲームである。
    二人は気に入ったのかキャキャ言いながらゲームに夢中である。
    何故か子供と遊ぶとほっとするのである。

15日 ここジャバタン(Jabatan)ハーバーの南に、マリンポリスが引っ越してきた。
    立派な、職員アパート、司令塔、桟橋等が完成し、明日、偉いさんを呼んでお披露目で、今日はその予行予行演習らしい。
    このハーバーの職員シャリフ(Sharif)が、見ているので、あちらとこちらの違いを聞く。
    ”あっちは、マリンポリスで武器を持ってるけど、こちらはマリンだけで武器はないよ”
    要するに、海上警察と、海上保安というところのようである。
    貨物船をパイレーツ(海賊)に見たたて、小型艇が取り囲み、中型艦船が攻撃をする。
    空砲か花火を使用しているのか大きな音もする。
    ヘリコプターも出動してきて、攻撃を加えている。
    ヘリコプターからは人がロープを伝って海賊船に乗り込む。
    海賊船から、人が海に落ちて救助する。
    上空には戦闘機も飛んできて威力を見せ付けている。
    小規模映画撮影のようである。
    出来れば、海賊代表(フィリッピンのアブサヤフ君、インドネシアのアチェ代表、タイ南部のモスリム独立派代表)も招待して見せつけて欲しいものである。
    招待してこない場合はビデオテープをプレゼントするとかはどうであろう。
    こちらは派手に動き回る艦船の引き波で大揺れである。
    ”シャリフ、このハーバーの外側に防波堤を作ってくれよ”
    ”ボスに話してみる”
    言っても無駄だが、何でも要求は言っておくほうが良いだろう。

19日 ペナンではDVDが1枚の中に4つ入って10RM(300円)と非常に安いので、買ってきては良く見る。
    日本ではレンタルでも1つの映画がこれ程安い料金ではないだろう。
    英語で話しているのを理解出来るほど英語力はないが、字幕が英語で表示されるので、何とか話の内容が分かるという程度である。
    お陰でかなりの新作でも速く見ている筈である。
    字幕は英語、中国語(北京語)、タイ語、マレー語しか選択肢がないのである。
    ここペナンは中華系が多いが特に福建人が多く会話は福建語である。
    私は未だに理解できないのだが、福建語の文字は無いという事である。
    では、彼らは文字で書く時はどうするのか、聞いてみると、その時は英語を使いますというのである。
    マレーシアでは小学校から英語を勉強しているそうだが、それでも新聞やら本を読む時に不便であろう。
    この辺の事情は、日本人にはどうもピンとこないのである。
    私の独断と偏見では、北京語は漢字で表されるのは勿論であるが、発音に対して沢山の漢字があり、前後の文章からその意味する漢字を当てはめているようである。
    同じ中国語圏だから漢字を使えばよさそうであるが、漢字にはそれぞれ意味があるので、発音の違う福建語を表示する事はできないらしい。
    日本語のカタカナは外来語に使うという規則があり、どの様な言葉でもカタカナで書き表せば初めて見る人もこれは何か外国の言葉だなという事はわかるのである。
    例えば、コンピュータなどはこの様にカタカナで表し、そのまま日本語の中に取り込める。
    中国語の場合、電脳等と全く中国語に代えてしまうのである。
    ここに、日本と中国の文化の大きな違いがあると私は考えているのである。
    日本は外国文化をそのまま取り入れ易いが区別する。
    中国は、外国文化は中華文化に手直ししてあたかも中国本来の文化の様に取り込む、その為に取り込み難いという違いである。
    もう一度福建語に戻すと、福建人は海外に根を降ろす人が多く、どこでも固まって暮らしているのも文字を持たない民族の為に、口伝が情報の大きな手段だとすると、
    うなづけるのである。

23日 インターネットでニュースを見ていると下記の様なニュースを見つけた。
    ”政府は登録免許税の課税対象を4月から拡大。行政書士や小型船舶操縦士など  約150種類を追加。20億円の増収見込む。”
    小型船舶操縦士免許に登録免許税を掛けるという事らしい。
    免許制が導入された時から、いつかはこの様になるというのは、予想できたのである。
    当初、免許の導入も抵抗の無いように簡単な試験等で与えるようにして、行き渡った所で今回の課税措置という政府のいつもの手法である。
    これに加えて、現在船籍表、小型船舶検査等と日本国内にある小型船舶の掌握に取り組んでいる政府は近い将来、小型船舶所有税、
    小型船舶登録税、或いは、海面占有税などと言うように課税してくるであろう。
    唯一の抵抗組織として期待できるのは、漁業団体であるが、そこは政府も考慮し、何か大義名分を持ち出し、特別措置を考えてくる。
    (海上使用の為、ガソリンの重量免税措置の様に)
    結局、組織だった団体も無いプレジャーボートに狙いを絞って課税するのが、抵抗も無く取りやすいという事になるのである。
     それに加えてプレジャーボートというと、いかにも金持ちが暇と金を持て余して遊んでいるというイメージがある。
    遊びという事に未だ社会的偏見が残っている文化度の低い日本社会ではなかなか抵抗するのは難しいであろう。
    係船料も高いし、クルージングに適した所もない日本から脱出して、フィリッピン、シンガポール、マレーシア、タイ等のマリーナに船を置いておいても
    日本の係船料を払う事に比べると、航空券がペイ出来て、綺麗な海があり絶好のクルージングロケーションが近場にある。
    この辺りであれば、朝に日本を飛び立って夕方には船に乗り込めるし、海水は透明で、温暖な気候で日本の様に時化る事も少ない。
    各国料理があり、特にシーフードはクルージングの楽しみの一つである。
    陸揚げ、メンテナンス料も日本から比べれば安いし、プーケット、シンガポールのマリーナは高い技術を持っているようである。
    勿論、小型船舶免許、船舶検査等必要無いのである。
    この辺りは、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアから来たヨットの休憩地、メンテナンス地となっていて、ここで売りにだす船も多い。
    ここJabatanハーバーの様な僅か30艇程しかいない所でも、3艇が売りに出されてる。
    カタマラン、トリマラン、モノハルと種類も色々で、長期クルージングをしてきた船の為、装備は一応揃っているようである。

4月6日 ここJabatan Lautの演習日で朝から普段より多目の人が集まっている。
    何かとヨットマンと接触のあるシャリフも普段はダラダラしているが、今日は帽子を被り、トランシーバを腰につけてキビキビと動いている。
    もう一人相棒のアヌールは1ヶ月ほど前に、急にパンコール島に左遷されていたが、本人の強い要望で1ヶ月延期となったらしい。
    彼もきちんと制服を着て、しきりに上司に愛想をして何とかJabatanに居残りを図っているようである。
    飛ばされた原因は何かと上司に隠れて小遣い稼ぎ兼アルバイトに精を出していたのが見つかったのであろうとの我々ヨットマン側の情報である。
    対面にあるマリンポリス程の大規模な演習ではなく、2〜3隻が前の海でグルグル回るだけである。
    ”シャリフ、あんたのボスに遊帆UFOを陸揚げ許可について聞いておいてくれよ。”
    ここで陸揚げ許可がでれば、クレーン車で揚げて船体乾燥と補修ができて、安全で何かと便利なのである。

10日 船の装備にバッテリーは不可欠であるが、メンテナンスに頭が痛いが同じハーバーの大型カタマランのボブはこの方面の専門家らしい。
    彼に依頼してソーラーパネルコントローラーとオルタネータコントローラを作って貰った。
    両方ともIC制御でバッテリーの電極から電圧を測り制御するシステムの様である。
    以下は、彼のアドバイスである。

    ”Panel degradation is usually due to excessive heat.
    For long life and greater output keep those panels as cool as possible.
    Do not mount flat on the roof, let air circulate under the panel. * DO NOT use shunt regulation, this only dissipates the power as heat in the panel reducing life.
     Solar panels are current generators, not voltage generators therefore any voltage regulation is a terrible waste of panel power and money.
     If you are concerned about overcharge from solar panels get a contactor type controller.
    This type of device opens a contact when battery voltage nears gassing.”
    
    このコントローラに私が今まで使っていて殆どバッテリー液のなくなった、廃棄処分しなければならないバッテリーにEDTAという薬品を入れて
    再度、ソーラーパネルで充電して今の所5日目であるが、使用できるようになりそうである。
    この薬品はペナン、チュリア通りにある、化学薬品を作っている店で、前回、掲載した事があるステンレス錆落としの薬品も売っている。

    INCREASE BATTERY LIFE USING CHEMICAL DESULFATORS
    * EDTA (ethylene diamine tetra acetic acid) is well known to the medical profession as a chelator that tie up poisonous heavy metal ions to form a chelate
     or complex ion that can be eliminated from the body. This same reaction will occur in a battery to drive lead sulfate to dissolution. This reaction does not
     destroy the EDTA, rather the EDTA is regenerated and the sulfate is precipitated to the bottom of the battery case.
    * Proponents of EDTA therapy recommend that EDTA be added to new batteries as a preventive medicine. 4 years ago I bought 5 new batteries.
      4 batteries I treated one I did not. The untreated battery died last year, all 4 treated batteries load test like new.
    * EDTA is a dry white powder available as DI-SODIUM SALTS or TETRA-SODIUM SALTS. It's the TETRA-SODIUM you want for your battery.
     I paid RM15/kilo in Penang. * Be aware that EDTA will not dissolve in battery acid but dissolves easily in distilled water so don't try dumping
     the powder directly into your battery.
    * How much? Best information so far is one tablespoon EDTA/liter of cell capacity. This doesn't seem all that precise so I'm going with 1 tablespoon
     per cell on a 70AH battery. For larger batteries scale up. I'm using a proper kitchen measuring spoon, not the eating kind, EDTA dissolves easily in an
     equal amount of distilled water.
    * Mix, disolving the lumps, then add the EDTA solution to your battery one cell at a time.
    * Be aware this therapy will not restore life to shorted, disintegrated, or warped plates but will restore badly sulfated batteries that have been left
     unused awaiting disposal.
    * In most cases a one time treatment is all that痴 required for batteries in service. Deep cycle batteries from the scrap yard if badly sulfated
     may require a double treatment and a month connected to your bank for results.
    * I visited the battery graveyard at Rebak Marina and found several test specimens. Example: a battery that measured 11.8V no load and absolutely
     zero under load test will now start a diesel after 3 weeks connected to my bank. At time of this writing these junk batteries have been in service
      about 4 years and show no sign of degradation.
    * Treatment as preventive medicine to new batteries gets no reaction. But be careful, pour slowly into an old, heavily sulfated, battery. It will boil,
     spit, sputter, and quickly get hot just sitting there before charging.
    * Over the long term the chelate will collect in the bottom until it starts to cover plates and reduce available area. I'm assured that the chelate
     is an insulator so all that will happen is reduction of plate area reducing battery performance. The BIG question: can this chelate be flushed and
     battery life can start over as a virgin?

12日 バッテリー液がなくなって、EDTAを入れてソーラーパネルで充電し始めて今日で10日目位だろうか、今は12V迄戻って、使用できるようになった。
     これからは、マリーナで捨ててあるバッテリーは拾って沢山据え付けると、冷蔵庫を(5AP程消費)1日中使っても大丈夫の様である。
     今日、新品エアコン(ウインド取り付け型 一応ブランドは日立)を850RM(25000円)で買って来て、ハッチの上に乗せて運転してみる。
     なかなか、よく効いて真下にいると、髪の毛のない頭には冷たすぎて厳しいようである。
     頭が冷やされて、何か目まで良く見えるようになったようである。
     隣の、アメリカ人ヨッテイのランは、私がエアコンを取り付けているのを見て、
     ”エアコンじゃないか。これで、もう、動かないな”
     その通り、ペナンに沈没しそうである。
     食べる物は旨い、ショッピングはバラエテイに富んでいる、インターネットは繋がる、これにエアコンプラスであるから、当分は動く気はないのである。
     後一つ、温泉かサウナがあれば理想的環境になるのであるが。

14日 ペナン島の南、飛行場のフェンス沿いにあるステンレス加工工場に燃料タンクの製作を依頼しておいた。
    バングラデッシュから出稼ぎに来ているオニイチャンに設計図を描いて指図すると飲み込みが速く1日で出来たとの事である。
    遊帆UFOの燃料タンクはエンジンより少し下に位置していて、この位置関係が何かとトラブルになる。
    今回作ったステンレス燃料タンクをエンジンより高い所に取り付け、切り替えレバーでエンジン側とメイン燃料タンクのどちらにでも
    行くようにし、自動車用燃料ポンプで予備燃料タンクへ送るようにした。
    燃料タンクも長年の使用していると、内部壁にヘドロの様なものがつき航海中の燃料が減ってきて揺られてかき混ぜる様な状態になった時に
    目詰まりしてエンジンストップという事になる。
    この状態は、目的地近くまで行き(燃料が減っている)、悪天候(かき混ぜ状態)でという最悪の状況でエンジントラブルが起こるのである。
    今回、これでメインと予備のタンクを燃料がフィルターを通して循環するようになり、エンジン側にも重力で無理なく供給する事ができるのである。
    海外のデイーゼル燃料を使う場合は汚れているので、フィルターで何度も濾して綺麗にした方が、噴射ポンプ、ノズルの為には良い。
    又、デイーゼル燃料に生息する細菌を押さえる添加剤等も使用した方が良いようである。

16日 土曜日、日曜日にTESCO,GURNY PLAZA等のショッピングモールに来ているマチコ巻きスタイル女性の比率が100人に
    一人位しかいないという事に最近気がついたのである。
    頭ににマチコ巻きをしていた髪癖があるから、外してきているのであろう。
    私の独断では、女性の美を追求する欲求からアッラーは妥協を強いられる事になり、そうなると現在の様な一部過激派もこなれてくるであろうという
    考えである。
    若い女性などは最近の流行なのか、ショートパンツの丈が前は臍までもなく、後ろはお尻の割れ目付近までしかなく、そこに、フェイクタトーを
    しているのまでいる有様である。
    さすがに、少し気が引けるのか、Tーシャツを前に引っ張りながら歩いている。
    プールで泳ぐのも、T-シャツにマチコ巻きで入るのがマレーシアスタイルであると思っていた私は彼女達を驚きと嬉しさで見つめるのである。
    ここペナンはマレーシアの中でも、モスリム色が薄く、中国寺院、ヒンドウー寺院、キリスト教会と混在している。
    アジアには一神教は似合わないというか、合わないというのが私の独断と偏見である。
    一神教は環境の厳しい砂漠の様な所で、契約概念の下地がある所で発生しているので、アジアの様に環境が穏やかで変化に富んでいる所では
    多神教の方が受け入れやすいのではないか。
    一神教は神様と信者の関係は1対1で大体神様絶対優位であるが、多神教は多対1で信者が神様を選べるという優位にあり、神様は信者に御利益を
    施す事が出来なければ見捨てられるという関係である為、現世利益を願うインド人、中国人は多神教が多いようである。
    love(愛)という言葉も、対象が合っての話でその対象の態度如何で変化する事もありどこか利己的、排他的で普遍的でないようである。
    そこで、私のお奨め次世代宗教は、聖徳太子の”和をもって尊しとなす”とかいうのはどうだろう。
    穏やかであたり障りがなく、普遍的で世界中に受け入れられるのではないだろうか。
    そうなると、英語訳(和)が非常に難しい。
    summation(合計、和、総括), reconciliation(和解、調停),harmony(調和)位が浮かんでくるが、どれもイマイチである。

22日 半分クビになりかけているアヌールからバイクを借りて(1日15RM)、ジョージタウンの益和茶室の方に飲茶を食べに行く。
    相変わらず近所の中華系オッサン、ジイチャンの溜り場になっている。
    大きな蒸篭に点心を入れて愛想を振りまきながら客に勧めるネエチャンは、底無し胃袋を持った私の所に重点的に集まって勧めてくれる。
    片っ端からパクパク食べて〔10皿)30分もしたら腹一杯である。
    周りの人の5倍程食べて14RM〔約420円)程である。
    周りの、オッサン、ジイチャンは未だ1皿を取って周りの人々と喋っている。
    何とか、この様な安い日本式飲茶が私の様なプータローオヤジの為にオープンしてくれないものだろうか。
    お茶漬け、漬物、惣菜等を1食300円位で食べる事ができればいう事なしである。
    社会奉仕の積りでプータローオヤジ、オバチャン、ジイチャン、バアチャンも仕事に参加できるようになると面白くなるだろう。
    マニュアル等無しの対面サービス、ジイチャン、バアチャン、オッサン、オバチャンばかりの店で若者が入りにくい店があっても良いのではないか。
   
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