第107 さらさのペナン旅日記 2009年9月
ジジイのいるペナンという所に、飛行機で行く事になりました。
私は2歳の女の子。
行くのはパパ、ママ、ニニ(6歳のにいちゃん)、ババ(パパのママ)、ルカ(パパの妹)です。
私は未だはっきりと喋れないけれど、皆分かっているんだからね。
私は卵アレルギー、食べるものがあるかな?
ママはカップラーメンやらレトルトご飯やら、海苔をカバンの中に一杯詰めてたから大丈夫かな。
2回も飛行機に長い間乗って飽いちゃった。
空港を出ると、頭が光っているジジイが嬉しそうな顔して待っていた。
ニニはジジイの所へ走って抱きついている。
周りは日焼けしたのか、顔の黒い人が沢山いる。
ホテルにチェックインをすると、ジジイのお友達のファンさん一家(3人)も待っていた。
皆で海鮮料理を食べに行く。
大きな店で魚、エビ、蟹が泳いでいる。
ジジイとファンさんがドンドン料理を注文していく。
うちの家族はニニと私以外は食いしん坊だから、来る前から何がうまいか相談してた。
パパとババは糖尿病と言っているのに、もう、すっかり忘れてパクついて大丈夫かな?
周りは何て沢山の人だろう。
日本のレストランと違って食べながら大声で喋ってワイワイガヤガヤとうるさいので、ここで一発大声で泣いて、みんなをビックリさせてやろうか。
明日からどうなる事やら。
今日は朝から飲茶(点心の家)を食べに行った。
お客は500人位いて、シュウマイ等できるのを待ってドンドンお客が取って行ってしまうので、素早くトレーに取ってこなければならない。
のんびり屋のパパでは心配、ここはやはりジジイとファンさんの出番だね。
お箸やコップを持ってきてくれるのをファンさんが熱いお茶で洗ってから使うので、ババ(婆)はこれ以後何処でも同じように真似していたわ。
日本と違って他人のした事は信用してないのかしら?
日本人は何でも信用し過ぎてるのかしら?
私(日本人)と同じで、何でも親(国)がしてくれているから甘えているのかしらね。
11人が腹一杯食べて4千円程だったと勘定奉行のジジイが言っていたけど、日本じゃ考えられない値段ね。
お腹が大きくなると、ママ、ルカ、ババは買い物が大きな目的だからガーニープラザに行く。
8時間位その中を歩きとおして、足が痛いの、疲れたのと言ってるけど、当たり前よね。
それでもまだ買ってないものがあるんだって。
私も大きくなったら、こんな大人になるのかしら?
私とニニとパパとジジイは海で砂浜に穴を掘り埋めっこし、プールで泳いで遊んで良かったよ。
お昼にジャスコのドラゴンワンに行きました。
ここはジジイ一押しの小篭包のうまい店だそうです。
蒸籠に4つ入って200円程、高島屋の台湾の小篭包の店の半分以下ね。
一人2蒸籠づつに坦々麺やら野菜やら、豆腐料理等テーブルの上に乗りきらない程注文したわ。
蒸しあげた蒸籠がくるとルカとパパが口に入れた。
中から肉汁が出てきて美味しいけど、その肉汁が口の中がやけどする位に熱いの。
二人は顔を右に左に傾け息を吸いながら口の中で冷やしているけど、顔は赤くなっている。
ジジイが熱いから少ししてから食べろって言ってたのに。。。
”熱いけど これでないとおいしくない”
と、痩せ我慢を言ってる。
それでもまだ足りずに小篭包を3個追加注文したよ。
好き嫌いの激しいニニが2篭も食べたわ。
最後に未だデザートを食べると言って、マンゴープリン、杏仁豆腐、その他色々注文し皆食べちゃった。
食いしん坊ばっかり!
私もそうなるかな?
食べるものも沢山食べたし、買い物も沢山してバッグが重たくなってしまった。
ママはご近所から保育園関係までお土産を買い、ルカは自分の服と靴など一杯買ったようね。
ママ、ババ、ルカは体と顔のエステに行ったけどちっとも変わらないわね。
私には何が良かったかわからないけど、皆は満足したみたい。
最後空港でジジイに手を振ったあと、ニニは泣きだした。
ニニはジジイが好きみたい。
帰る途中ジジイの話になると何度も涙ぐんでた。
ジジイも最初は
”今度の正月は帰らんでもええか”
等と言っていたけど、きっとニニと私に会いたくて帰って来るにきまってる。
おわり
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