第105番 日本不思議発見 2009年7月
1.海外の日本領事館のビザ許可について
中国から日本に旅行する個人にビザの許可条件を年収300万円程度以上の人に対して許可するとのニュースである。
個人の所得により入国許可をするというのは余りにも差別にならないか?
お金の無い人は日本に来るなと言っている訳である。
こんな事が日本外交の常識だとすれば、いつの日か日本人観光も同様の対抗措置を取られる日がくるであろう。
この様な措置は、中国だけに限らない。
東南アジアの国々の人々に対して同じような措置が取られている。
去年、サムが日本観光に来るのにペナン日本領事館にビザ申請に私と二人で行った。
職員は保証人が要るとの話なので、私が保証人になるというと、
今度は私の所得証明書が必要との事である。
何重にも保証を取る事に腹を立てたサムは断念した事がある。
最近、タイでもビザ無での滞在許可は30日から14日間に短縮された。
外交措置は相手国と同じ措置がとれるのでこれは仕方がない事だと澄ました顔で領事館は言う。
これで良い国なのか。
2.男女平等を主張するのに女性専用車があるのは?
久しぶりに帰国した私は女性専用車両に気がつかず乗り込むとオバチャンに白い目で睨まれ、
”ここは女性専用ですよ”
と言われ、すごすごと隣の車両に行く。
インド旅行をした時バスに乗ると前方は女性後方は男性で決して他人の男女が同席をする事はない。
又、女性が職業に就く事もないらしい。
宗教上の理由ではないかと思われる。
日本で女性専用にする理由を考えてみる
1.トイレ
2.痴漢が多い為
3.女性は弱い為
その他は浮かんでこない。
しかしよく考えてみると、この処置は1のトイレは納得できるが、2&3を理由に挙げるなら男女平等を片方で言うのであれば、初めから女性差別になっていないだろうか?
2の痴漢の被害があった時、大きな声で訴えればどうなのか、足を蹴っ飛ばす位もできないのか、周りの人はたすけてくれないのだろうか。
3の為というのなら、”そんなことないわよ”という声が聞こえて来るのが当たり前で、女性は始めから男女平等を捨てている様な気がする。
私は女性專用車が悪いと言っているのではなく、妊婦、障害者、お年寄り等を優先するのは当たり前の事でないかと思っている。
教育が道徳を習い、人の気遣いを小さい時から教えられている日本人はそんな事は心配する必要もないと思う。
惜しむらくはそういう事に無頓着の人に対して無関心を装う所で、一言注意する勇気が欠けているだけである。
私はどちらかと言うと女性、男性完全に分けた車両も良いのではないかと思っている。
そうすれば、大きな声でぺちゃくちゃ喋るオバチャンとかキャハハ―と笑う女子高校生がいない車両は静かでよいと思うのである。
3.メタボとグルメ?
テレビの番組、CM等ではメタボという言葉が良く聞こえてくる。
痩せ方、ダイエットの仕方は毎日のように放送されている。
今日もテレビを見ていると、体の中から美しく痩せるとか言って、アボガド、サーモン等の美味しそうなメニューを作っている。
美味い物を食べて痩せたい?
又痩せる為の健康食品、健康機器の通信販売を宣伝している。
痩せる為&健康の為にトレーニングジムへ自動車で行く。
自動車をやめて歩くなり、走るなり、自転車で行ったら?
もう一方ではどのチャンネルもグルメ食品だの、うまい店だのという放送がある。
元々グルメ等は口を料理している場所まで持っていかないと始まらない筈が、全国テレビで放送される。
交通費を払ってでも食べに行く、又は買いに行く意欲には感心する。
開発途上国では、食物は栄養源で命を守る為に必死で得る努力をしなければならない。
日本では美味しものを食べて、メタボの心配し、ダイエットに夢中になり過ぎて拒食症になったりする。
どこか不思議な気がする。
4.電車アナウンス?
JRに乗ると色んなアナウンスが流れてくる。
”次は○○駅です。お降りの方は・・・・・”
”予定到着時刻は・・・・・”
これは親切でよいか。
”携帯電話は・・・・・”
こんな事今さら皆さんわかっている。
”右にカーブしますので・・・・・”
ご丁寧にありがとう
”次の○○駅右側ドアーが・・・・・”
“忘れ物に・・・・・”
”車内に不審物・・・・・”
”混みあいますので席を・・・・・”
分かった、分かった。
私は毎日乗るのではないから良いが、通勤している人は煩くて仕方がないのでは?
外国の電車でこんなに丁寧に、煩く、しつこくアナウンスするのは聞いた事がない。
どっちもどっちか?
5.ファションは横並び
女性のジーンズ姿で、ハゲハゲになっているか、穴のあいたズボンを着た女性を見かける。
ファションも自己主張という観点からみれば、流行に乗るというのは一理あるのかもしれないが、
ボロボロの糸くずを出して地面を摺って歩いたり、膝が穴から丸見えになったりするのは見苦しい。
東南アジアでは民族衣装は日常的に着られているのに、日本で和服を着るのは晴れの日か葬式の時だけである。
インドのサリー、マレーシアの伝統衣装を着て買い物をしている姿は当たり前に見る。
暑い国の為か、化粧に時間と金をかけられない為か、白粉を塗った女性は特殊職業の様に見えていたものである。
日本は誰もが化粧をするのは普通で、化粧も同じ方法なので、帰国した私には誰もが同じ顔に見え,
異常に白い顔に見えるのである。
ファンションメーカーの作られた流行に乗るのが最先端ファションと思っているようで、
女性ファッション雑誌の情報をいち早くキャッチし乗り遅れないようにするのがいいセンスと勘違いしている。
自分の体或いは容貌の何処を見せたいか、見せたくないかを考え、自分に会う個性的ファッションで魅力的日本女性であってほしいと思うのである。
6.ゴミがない?
家から銭湯まで運動の為に歩いて20分、ペナンでやっていた癖がついたのか、道のゴミを探して歩く。
ペナンではごみ袋とハサミを持って20分も歩けば、ごみ袋が一杯になってしまう。
ここ京都西山の普通の道ではプラスチック等は全く落ちていない。
タバコの吸い殻を3本を車からのポイ捨てだろう見つけただけである。
シンガポールではゴミ捨て、タバコの吸い殻捨てには高額な罰金が科せられる。
その為に町は綺麗になり、清掃保守の為に人も働いている。
しかし日本では罰金制度は無いし、ゴミを回収する人はいるが清掃する為に働いている人は見つからない。
世界中で罰金制度もないのにゴミがない街、これは日本不思議発見に数えられるだろう。
7.神社仏閣博物館?
京都洛西の山裾には神社仏閣が並んで立っている。
殆どの所が入るのに500円から1000円の拝観料を支払わなければならない。
日本では当たり前の風景であるが、本来宗教上の神聖な所で、布教活動、世の為人の為に中心となるべき場所の筈。
例えばタイの寺は公民館、結婚式会場、葬式会場、学校、孤児院等を兼ねていて、御布施で集めた食物は分けられている。
キリスト教会、モスリム寺院も入館料を取ったりはしない。
拝観料を取る理由は色々あるだろうが、その理由は宗教の本来の目的とは関係なく建物、庭の手入れに使われるらしい。
もはや、日本の神社仏閣は博物館、料理屋、御利益屋、御土産屋になっている。
神様も仏様も金なしでは会っていただけない。
この当たり前の風景が日本の不思議発見である。
8.高速道路割引料金?
久しぶりに帰国し、妻の実家に車で帰ろうかと考えていると、高速道路が安くなったという。
しかし、ETCという料金精算機(価格1万円程するらしい)を取り付ける必要があるとの事である。
そうすると、割引日とか割引時間が適用されるという。
割引料金が適用されるのに様々な条件がいるというのが不思議である。
今まで高い高速料金は一体何だったのか?
外国で日本高速道路程高額な料金を支払う所はない。
だからといって道路整備が特別悪い事もない。
次に、割引を受ける為にETCとかいう機械をセット販売するというのが良く分からない。
多分、人件費節約を考えているという理由なのだろう。
利用者の選択肢はETCを買うか高い料金を払うかだけである。
こういう条件をつきつけるとは如何にも我が道路を利用させてやるんだという態度である。
道路は公団のものだったのか?
日本国民の道路で無かったのか?
高速道路を始めて作る時、ペイしたら無料にしますという話は全くの嘘であったのに国民は文句も言わない。
外国に比べて日本は物流コストがかかり過ぎる原因は沢山ある。
日本国民はどれだけの税金、無駄なコストを払っているのであろう?
1.燃料に他する税金
2.高速道路
3.車の重量税 登録税 消費税
4.免許、車検(世界一性能のよい車の車検期間?)
日本不思議発見である
9.テレビ番組
6か月ぶりに見るテレビ番組を見てみるものが無い。
地上テレビ、BS, CS その他でチャンネル数だけは増えて何が何だかわからない。
お笑いのタレント起用してグルメの取材、お笑いト―ク、テレビに出たがる素人のボケ狙い等あまりにお手軽な番組ばかりである。
誰かが言っていたがテレビはその瞬間を写すもので何が移ってもそれがテレビだと。
文章として残る新聞はインターネットという競争相手の為に生き残る道を探さなければならない。
質の良いお金の取れるメデイアのあり方はどのような形になるのだろう?
日本不思議発見である。
10.山登りもパック旅行?
何日か前遭難事故のあったが、山登りさえパック旅行とは驚いた。
山登りに先頭に旗持ってガイドに案内して貰いながらお任せで行くとは小学生の遠足の気分なのか。
テレビで山登りの中継をみても中高年の人たちが繁華街より多い人出の山道を登っていくのを見る。
そういう趣味の人も増え結構な事だが、もう自立し自己責任でやるべきである。
大自然相手の遊びは自分の判断だけが生死を決めるという事をしっかりと思い知るべきである。
自分の力を知りそれに見合った準備をするのが当たり前ではないのか。
海では自己責任は当たり前の事である。
日本不思議発見である。
11.海外観光旅行?
日本人の海外旅行は少し変わっている。
どこか旅行へ行けば行ったで詰め込み観光しなければ損とばかりスケジュールを作る。
旅行の始まりから終わりまで計画表と睨めっこ、事前にパンフレットを見たり本を読んだりで観光スポットへ行っても
”おお、写真通りやな”
等と確認し写真撮影して終わる。
後は、ホテルの部屋が良かったとか、ホテルの食事が最高だったとか、プールが綺麗、スパが最高等
何の為に海外旅行をしに行ったのかと疑ってしまう。
勿論、リゾートホテルで1週間ほど本を読んで、ゆっくりと過ごすという西洋型旅行でも無い。
休みに旅行して帰ってから休みを取らなければならないほど疲れるのである。
日本不思議発見である。
12.銃を持ったガードマンがいない
外国で貴金属を売っている店、銀行の門の前等、散弾銃を持ったガードマンが必ずいるのは常識である。
スーパーではバッグ保管場所に置くか、カスタマーサービスに預けるかという所も多い。
日本では勿論この様な光景は見ない。
しかし、安全と言えるのかどうかは分からない。
というのも、テレビで放送している中には殺人事件があるのである。
又、日本人であれば安全と考える方が無理があるのは言うまでもない。
警官は銃を使用する時は余程の覚悟が無いと使えない。
日本に銃器は無い事になっているのに犯罪に使われる。
刀剣類も法律上は包丁でも銃刀法に違反する場合がある。
国は親で国民は子供で危ないものは持っては駄目という。
一事が万事この様である。
日本不思議発見である。
13.ペット病院おおはやり
一寸前前まで、小さな家で動物病院であった所が場所を変え大きなビルを建てて病院になっている。
私も16年も長生きしたプイプードルを飼っていたが、元気が無いので妻が近所の動物病院に連れて行った所
何の説明もなく血液検査、小便、レントゲン撮影と人並みの検査をし、数万円を取られたと怒っていた。
日本のペットは家族扱いで、ひどい時はご主人よりペットの方が可愛がられる始末である。
ペットと人間の区別がつかない飼い主が多い。
欧米の飼い主はその点可愛がっても動物であるという認識ははっきりしているようで、
ハンターに連れて行く犬が動けなくなった時、注射で薬殺を選んだ人を知っている。
動物は自分の死期を悟るとどこかへ出て行き死ぬ道を選ぶようである。
前に飼っていた犬はある日出て行き近所で死んでいた。
余りに可愛がりすぎるペット愛好者がいる。
日本不思議発見である。
14.弱いものへゴネ得
最近、デパート等で店員を捉まえゴネている人を見る。
男だけでなく女もいる。
勿論、なにか原因があってゴネているのだろうが聞き漏れる言葉は態度が悪いの、謝らないとかの様である。
相手が弱い立場にいると思うと、言いたいだけゴネる。
徹底して相手の人間性まで否定する。
人のいない所で話しあいをする心づかいはまるでない。
言われる方も、聞こえないふりで無視しつづける。
上司が出てきて裁くわけでもない。
皆無関心。
日本不思議発見である。
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