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               第150番  京都日々  2014年7月〜9月


今年の予定全滅!

阿波踊り&高田屋嘉兵祭りを終え、これで来週からペナンに飛び、月末のマレーシア大使館杯剣道大会の応援、その後バリ島からダーウインへヨットの回航予定である。

所が娘の第2子(多分姫らしい)が下に降りて早産の危険性あり自宅安静とのこと。

カミサマから家に居て上の男孫の世話をするようにとのお告げ。

しかし、ヨット回航の方は今日ケアンズからダーウインに向けとりあえず先端までデイセーリングで出港したとのこと。

すぐに対策を立てるが、行ける所まで行って、今年は係留し来年5ー6月の風向きの良い時に再出発と言うことにした。

一度引き受けていながらキャンセルは申し訳ないが、カミサマのお告げにはホットケサマの私には対抗手段が無い。

結局来年正月行事を終えたら早々に島流しにして欲しいものだ。

再度ダーウインから回航準備

前回の日記ではオーストラリアからバリ島へのヨットの回航は娘の出産の為、家をあけることができなくなり、中止となったのだった。

回航依頼されたオーナーはケアンズ出港してしまっていたので、中止することもできず、デイセーリングでケアンズから陸伝いにダーウインまで回航した。

そこまでは良かったのだが、係留費用が何と週に4万円程かかるとの事。

呑気に来年の5月に回航しましょうと言っていられない責任を感じる。

娘婿の親の協力もあり10月初めから何とか2週間でダーウインからバリ島まで1000マイル程回航をすることにした。

先ずは関空ーKLーバリでクルージングビザを取得、ダーウインに飛んでビザ申請と出航準備で4日は掛かりそうで、時間がなければノンストップ1週間でバリ島まで行くのがギリギリのスケジュールとなりそうである。


回航の問題点整理

ダーウインからバリ島までノンストップで行かなければならないケースというのは、次の様な状況です。

(ビザの問題)

オーストラリア入国ビザはインターネットで事前に取得済み。

インドネシアは船と人の両方にビザがいる。

人のビザには数種類あるのだが、時間がないのでアライバルビザで入国するつもりである。

これは入国時空港入国管理事務所で出国航空券等を提示して短期滞在許可を貰う方法である。

その為ヨットのクルージングビザがあっても、インドネシア領の西チモールクパングでチェックインする場合、未だ人の入国ビザが無くてバリ島からKLへの航空券も無いので、問題あるかないか今の所判断できない。
ダーウインのインドネシア領事館で人の入国ビザを取得してクパングでチェックインする時はもちろん問題がないが、ダーウイン到着日が10/3金曜日で、土曜日曜は休館で結局水曜日が最短ビザ取得できる日になり、木曜日ダーウイン出発になる。

(燃料の問題)
その為バリ島まで約1000マイルノンストップのケースを考えると、船速4〜5ノットキープで、100マイル/日だと10日間(240時間)掛かる事になる。
エンジン一機が回転数によるが約3L/時間とすると、仮にフルに240時間運転するとすれば720Lも必要で、こんなに積み込みは出来ない。
結局積み込める燃料量から逆算しエンジン運転時間を計算しなければならない。
燃料不足を解決するには、
1:船速4ノット以上の時は、充電の為のエンジン運転もしない。という事になると、バッテリーの消費が大きいオートパイロットも冷蔵庫も極力使用しないで頑張る。
2:途中燃料補給の為だけ寄港し下船せずに出港する。この時考えなければならないのは、それでも税関入国員達は来るので幾ばくかの賄賂が必要になる。
又、インドネシアの軽油は品質が落ちて不純物が混じった物が多いので給油の時フイルターで漉す等の処置をしないとエンジンのフイルター又はノズルの目詰まりを起こす可能性がある。
しかし、緊急避難という奥の手があるので、水、食料、燃料調達については心配していない。

(コースと海象)
航行コースだが、最短コースはインドネシア諸島の南側直線コースとる事になるが、こちらは風波が強いかも知れない。
北側は島影で波は高くならないが、東の潮流が結構ある。
天候は今の所、雨は殆ど降らず概ね風速は7〜15ノット、東南風で比較的良いようであるが、季節の変わり目となる10月はどうだろう。

ヨット回航1
11:00:エアーアジアにてマレーシア クアラルンプール空港へ。
機内で300ml焼酎とビールを飲み干し、KL空港で生ビールを飲んで時間待ち。
17:00:乗継待ち時間も3時間程なのでトランスファーで国際線出発ロビーへ抜けることにした。
今夜真夜中バリ島デンパサール空港着予定。
孫を抱いた時にギックリ腰の痛みが残っているがこれだけ飲めれば体調万全だろう。
後は海仕様の体と睡眠リズムに変えるだけである。
写真:空港内生ビール店

ヨット回航2
バリ島に到着し、レンタバイクでクルージングパーミットの手続きをしてくれているRuth の事務所へより詳細の打ち合わせをする。
クルージングパーミットの意味は船の航行許可書と考えれば良い。
人のビザは別の問題であると言うのがハッキリと確認 できた。
クルージングパーミットは3ヶ月有効期間であり、約20000円 /(1回有効期間延長)ほど必要である。
ダーウインからバリ島到着時は2回の延長をし(7月まで)次の回航に支障のないようにする積もりである。
次に乗員の件についてだが、例えばインドネシアでこの船に乗りクルージングをしようと思うときはパーミットにクルーメンバーとして名前が必要であり、しかしながらキャンセルして乗っていなくても良いということなので、希望者がいれば全て申請しておけば良いという事である。
もう一つ明らかになった事は、人のビザは普通の入国ビザ(アライバルビザ申請で)問題ないということであった。
この事を踏まえて来年5月ごろのクルージング(バリージョホーバル)計画を立てたいとおもう。

ダーウインからバリ島へその1
10/2〜3日 バリ島で可愛いルースの手助けでクルージングパーミットを取得し係留場所をみたので、ゲストハウスのマッサージ店で1時間全身マッサージをして貰い寝る。
久しぶりの中華海鮮料理を食べ、ダーウインへ飛ぶ。
ダーウインと日本の時差は半時間早い。
Cullen Harbourへ行く前にWallstreetスーパーマーケットで食料買い込みNONBIRIへ到着。

10/4日(土曜日) ハーバーオフイスで出国手続きの申請をするが、土、日は手数料が高いとの事で月曜日に出港することにした。
この2日間で、整備したのは、冷却水排気接続部分からの水漏れ、セールの補修、リレースイッチ充電器の設置、シート類の補修等。

10/5 (日曜日) 燃料の補給に水門を開けて外海にある桟橋へジーゼル燃料を入れ戻るのだが二重水門を開閉し外海と完全に海水潮位を制御している。
税関で燃料免税申請(ポートクリアランスコピー添付)するとチェックが税関から送られてくるらしい。
10/6(月曜日) WallStreetスパーマーケットの近くに税関があり出国申請に行く。
入国した時の書類と船籍表とパスポートのコピーをとられて、明日に来るようにとの事。
結局出国手続きに5日間も待ったのである。
オーストラリアへ来る事は2度と無いだろうが、来る計画の船は入出国手続きの煩雑さは覚悟しておかなければならない。

10/7 出航10:00
2匹魚かかるがばらす。
サンセット 月きれい。
夕食カレー

10/8 (火曜日)海面に黄色い鯨のウンコが所々に浮かんでいる。
カツオ2匹釣り上げタタキにする。
ほぼ満月の出、しかし約3時間程上半分が影になっているので月食なのだろうか。
暇に任せてステンレス磨き。

10/9 (水曜日)10:00 イルカの群れに会う。
デッキを叩いて呼ぶと船と10分程並走し遊んでくれた。
給油:ポートエンジンタンク約60リッター
スタボータンク約40リッター
走行時間:48時間 1800回転で一機ずつ交代で運転。
平均2リッター\時間消費。
11:00 カツオ2匹釣り上げ身だけにし塩を振り干物にする。
12:00 オーストラリアのコーストガードの飛行機が低空飛行で近づいて確認している様子。
カンガルー肉で餃子を作る。

10/10 インドネシア領海(チモール海)の石油掘削の灯台 バリ島時間に合わす為、船内全ての時計を1時間半遅らせる。
野菜天婦羅、ベーコンとレタスのトマトソース煮込み。

10/11 夜明けになり西チモールを目視、風が落ち予定よりエンジン運転時間が長くなりここで燃料補給を考える。
06:00 ポートエンジンタンク 60リッター
スタボータンク40リッター補給
ーーーー
スンバ島ワインカブまで距離260マイル
片側タンク残量100リッター/タンク
予想平均5ノット/時速
一機2リッター/時間
260÷5 =52時間
52×2 =104 1機消費燃料
104リッター必要でギリギリとなるので出来ればエンジン1機+風で5ノットを保持したい。
ーーーーーー
18:00 カンガルー肉コロッケ 。
19:00 西チモールクパンの岬を周りスンバ島ワインカブ港を目指す。

10/12 月は満月から欠けていくので、日の出の後も西の空に見える。
相変わらずの無風状態だが僅かの風を拾い2機掛け1600回転で6ノットを保持。
何とかスンバ島のワインカブ港まで行けるだろう。
この島は一番寄って見たい島であったのだが、燃料補給、食糧補給、両替等で時間を取られるかもしれない。
エンゲル冷蔵庫のお陰で食料保存と、氷を作れる為に毎晩、ウイスキー水割り氷入を飲める。
夕食はカンガルー肉のロールキャベツと鶏の煮込み。
氷の水割りウイスキー、、、贅沢だな、、
スンバ島まで60マイルを切った所で、燃料も十分となると、追っ手の風が吹いてきた。
エンジンを休ませセーリング。
星空の下静かに波を切る音。
「ウーン、シアワセダナ、、」
後1.5時間後位に月も顔を出すだろう。

ダーウインからバリ島へその2
10/13 06:00 スンバ島(sumba)ワインカブ(waingapu)入港まで約6マイルまで近づく。
後ろに朝日、前に朝月夜、空はスジ雲、左側はそんなに高くない山というより丘が続いている。
08:00 入港しアンカーを降ろすと小舟に乗った若者名前(アマン)が寄ってくるので、燃料補給、両替、食料品の買い出しを手伝ってもらう。
ポリタンク10個(200リッター)を運ぶので車をレンタルし給油所へ。
Kさんが銀行で両替をしている間に、アマンが私をバイクの後ろに乗せて役所のような所を回ってジーゼル燃料の免税申請をしてくれているようである。
待っている間に普通の家、洗濯屋さんの庭に白檀の木が植えられているので見学する。
この木は古くなる程良い香りがするらしい。
結局ジーゼル燃料は約55円/リッターで買えた。
アマンの旨いというお薦め店でインドネシア代表的パダン料理を食べ食料(豆腐、玉ねぎ、もやし、キュウリ、トマト、スイカ、トウモロコシ,ビンタンビール大4本、ワイン1本)を買い込み17:00出港。
ーーーーー

0:00 半月。穏やかな海。
一機+追風で滑るように走る。
全て順調でこの様な航海は珍しい。
バリ島まで約290マイル、16日昼頃に到着するだろう。

10/14 残っている食料をできるだけ食べなければと思い、オックステールスープ、キャベツベーコン蒸し煮、スイカのヘタの即席漬けものを昼食にする。
午後になりスンバ島を通りこすと風が吹いてきた。
平均7.5ノットで気持ち良く走る。
夕食は炒り卵豆腐、ハーブソーセージとキャベツ煮。

10/15 朝食は、だし巻き玉子、キュウリ漬物、ローストチキン。
バリ島迄後127マイル、途中の島Lombok島まで48マイルなので、できるだけ近くに寄って明るいうちに入港出来れば寄る予定。
15:00 右手にLombok島を見ながら残り85マイル、良い風の為バリ島直行する。
18:00 ダーウインで買ったオーストラリアビーフのステーキ。
玉ねぎの炒め添え。
トンカツソースにバターを混ぜててステーキにかける。
食料も酒も殆ど上手に使い切った。
月の出は半月に近いので真夜中になる、今は満天の星に地上の明かりがボンヤリと輝いている。
23:00 GPSは2個あるのだが作動しない。
直ぐに地点をマークし、コンパス角度で操船する。
約10分後2個のGPSは回復したが原因は分からない。

10/16 05:00 バリ島アンカーポジションまで16マイルまで接近。
07:00 朝食、だし巻き、スイカの漬物、味噌汁。
GPS対地スピードは2ノット平均に対し、船の船速計では6ノット平均であり、潮流は0.5ノット程と考えられるので、この大差の理由がわからない。
8:30計測開始1時間後の距離を計ることにした。
総消費燃料は600リッター 60リッター/日、2機掛けの時もあるが、平均2.5リッター/時間消費。
12:00 係留地に到着。
ブイをとって上陸し、イミグレカスタムの処理にレンタバイクで走る。
ビザ代金は日本円は受け取らなくてUS$35で支払わなければならず両替屋に走る。
カスタムではノンビリを来年5月まで係留すると、別途手続きが必要との事で代理店に依頼する事にした。
航海より国の手続きの煩雑さに苦労する。

アマンの子供達

 
鯨のうんこ  
イルカ  
今回のコース  


インドネシアクルージングについて
到着した昨日は、イミグレで入国税US$35をインドネシアルピーで支払いビザを貰った。
今日はカスタム、検疫、海軍、ハーバーマスターの4カ所を周りハンコを押してもらう。
結局費用明細は下記の様なのでインドネシアにクルージング予定の方は参考にしてください。
1:クルージングパーミット 有効期間3ヶ月で料金約2,5,000円(3ヶ月毎に延長代金約2万円)
2:設置ブイに係留する時は約24,000円/月x3ヶ月
3:同一ハーバーに1週間以上係留する時は一時輸入手続き料金8,000円/月x3ヶ月
4:検疫証明書500円
検疫登録料200円
以上が10/17~来年1/17迄の費用である。
書類にあるハンコは、イミグレ、カスタム、検疫、海軍、ハーバーマスターの5箇所であった。
オーストラリア、インドネシアと比較するとマレーシアはヨット天国だな。

ヒンズーの神々が住むウブドへ
ヨットノンビリ号を、指定されたブイの所に動き舫を二重にする。
次にマレーシアジョホーバルのヨットハーバーへ向かうのは4月中旬、距離は1000マイル 島々に寄りながら行きたいので、少なくとも20日間はかけて行きたい。
タクシーでウブドへ、ゲストハウスは田んぼが見える静かな一軒屋風感じの所。
夕食は5皿(エビとアボガドサラダ、グラタン、ポークリブ、リゾット、春巻き、2グラスビール、フルボトル赤ワイン)、味は良くて値段が安いので、物価高のオーストラリア食事に比べて大盤振るまいになってしまった。
腹の膨れたところでバリ舞踊を見学する。
/br> ウブドの新月祭
朝食後レンタバイクでキンタマーニの温泉に向かう。
途中綺麗な棚田が右手の谷にあるのを見てダラダラと坂を登っていく。
山頂は噴火した後湖になり、その湖畔に温泉が湧き出ている。
旅の疲れも吹っ飛ぶ気持ち良さ。
今夜は新月でウブドの町の人々は日が沈むと綺麗に着飾りお供え物と神輿を担いで御参りに行く。
町中の人が参加したのではないかと思う程行列は続く。
写真左:ブイに係留
 
中:人魚が泳いでいる温泉
 
右:Balinese Tapas
 


イルカの動画を見る
ウブド新月祭の動画を見る

ダーウインCullen yacht harbour
位置:S12-25.2207 E130-49.0567
VHF:11ch
二重扉の水門があり、潮高差を調節。
バースは全て個人所有でビジターは所有者からレンタルする事になる。
(参考例:カタマラン38ft 約4万円/週)
税関 、イミグレは町にあるが、ハーバーオフイスに連絡すると水門の外の桟橋迄出張し検査することになる。
入国時は事前に到着予定を連絡しハーバーの前でアンカーを降ろして黄色フラッグをあげ検疫を待つ。
食料類は全て破棄、破棄料はヨットオーナーの負担。
出港時も24時間前に税関、イミグレ、ハーバーマスターに連絡必要。
燃料は水門外の桟橋で補給できる。
そのまま出国する場合、税関にその由を連絡すると、書類をくれるので、燃料領収書を添付し税金還付銀行を指定し郵便で送ると振り込まれる。
スーパーマーケット,税関、イミグレは町中のほぼ同じ所にあり、ハーバーから巡回バスが出ている
 
 

Sumba島Waingapu港
位置:S12-25.2207 E130-49.0567
税関、イミグレはこない。
入港すると漁師(amar tel:081239107475)がカヌーに乗ってくるので、少し手数料を払えば、自動車の手配、レンタバイク等何でも手助けしてくれる。
食料、燃料補給可能。(税関で手続きすれば免税で燃料購入可能)
港の奥は浅いので地元漁師に聴くのが良い。
島内観光(乗馬、滝、森、民俗村、白檀等)

 
 

バリ島アンカーブイ
位置:S8-43.0213 E:115-14.8037
湾の入り口は狭く両サイドはサンゴ礁がある。
赤緑ブイの間を通り抜け、水上家屋を左に見ながら湾内に入る。
事前に連絡していないならアンカーを降ろして浜に上陸しRuth(CAIT)事務所で相談。
Ruthに依頼可能案件
1.インドネシアクルージングパーミットの手配
2.ブイ使用料
3.入国手続きヘルプ
 
 
 
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