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第149番 ペナンの日々(廻航予定) 2014年4月
今年の回航予定
去年、フイージーからバヌアツ経由ーケアンズまで回航したカタマラン38ftを、今年はインドネシアのバリ島辺りまで約2300マイル1ヶ月位と考えている。
このルート選定の理由は、フイリッピンとカリマンタン島の間は反政府ゲリラの勢力範囲で、今年も数名殺されているので、出来るだけ通過したく無い為である。
その為に、南のインドネシア島々のそばを通過して行くしか無い。
今日はペナンのインドネシア領事館に行って来た。
インドネシアはプレジャーボート(ヨット)もクルージングビザを取っておかないと入港出来ない。
どの様な書類が必要か訊ねた所、船の船籍表と保険証券、この2つは問題なく揃うのだが、次のインドネシアのヨットハーバー或いは協会からのインヴィテーション(招請状)がいるとのことである。
この招請状についてだが、何処かバリ島にある協会から料金を払って取得出来る様な話を聞いたことがある。
さて、どこだったか、思い出さねばならない。
遊帆(UFO)で日本を離れた18年位前は、海図も紙で印刷されていて、それも満足なものでなく、GPSも高価な装備であったが、今や、船の性能も良くなりインターネットに繋がり情報もすぐ手に入り、GPS、水深機、風向風力計、レーダーと装備も良くなり、どこでも航海出来る様になったのだが、それに反して地球上のヨット天国は狭まりつつある気がする。
クルージング計画 スンバ(SUMBA)島
去年の廻航(フイジーからバヌアツ ケアンズ)は途中アトール(環礁)位しかなく寄港する所も無かったが、今回のインドネシアは素晴らしい島々が沢山ある。
この日記をメモ代わりに行きたい所を記録しておく。
スンバ(SUMBA)島
ポジション:09-38-372S 120-15-180E
PORT OF WAINGAPU(domestic )
この島はヨットのnoon site でも寄港地としてアップされていないのだが、行きたい島である。
理由はインドネシアの文化がまだ残っていて、乗馬して戦いをする習慣、沖縄、奄美大島に繋がる絣ロード上でもある。
山も海も素晴らしい所のよう。
インドネシアの小さな島々はイスラム教の影響がまだ少ないので伝統文化が残っている。
スンバ島は別名サンダルウッド(白檀)島とも言われていて、伝統的巨石墳墓も見に行きたい所である。
下記写真はインターネットから拝借。
カーニコバル島(私は貝になりたいの映画の舞台だったらしい)の写真について
先日伝言板にある方(パサードさん)から、カーニコバル島の写真について問い合わせがありましたが、伝言は削除されたようです。
遊帆(UFO)航海記の
http://ufoboat.sakura.ne.jp/eotomonaru/nicobar.htm
をご覧ください。
ページ内の「カーニコバルの写真を見る」から、「インド スリランカ カーニコバル」の所へ。
遊帆(UFO)がタグボートで引かれて行く所の写真より以後がカーニコバル島です。
結局島内には、ポリスオフイサーと2度しか入れませんでしたが、日本軍防空壕とトンネル、日本軍が作った飛行場、島民の家、結婚式準備風景等が残っています。
もし何かに利用されるのでしたら遠慮なくお使いください。
アップしていない写真はまだあります。
写真
左:飛行場
中:藁屋根高床式島民の家
右:私の為に食事の用意をしてくれる人達と食堂
その他写真 趣味人倶楽部のアルバム
http://smcb.jp/_photo_list?pic_album_id=2199502
ヨットの事故
一昨日、オーストラリア人夫婦が乗っていた50ft位のケッチがJabatanハーバーに入港して来た。
いつものことで、ハーバーの全員が出て舫を引いたりしてポンツーンに入れるのである。
船長はジョンと言うオーストラリア人(70歳),いつもいる奥さん(61歳)がいない。
マレーシアとタイのクルーが寄って話をしているので、聞きにいく。
「奥さんはブームで打たれ頭が割れて死んだらしい」
との事。
この船はブームを回す時にバックステイを緩めたり締めたりしなければならないシステムである。
旦那はマレーシア警察に事情聴取をされるので、係留してすぐに出かけて行った。
今日チャンさんが来て、新聞に載っていたとの事。
新聞を読んだチャンさんの話では、
場所はペナン島から北へ30マイル,ランカウイ島との中間位にある小島辺りで事故は起こり、海上警察に連絡があったのが昼の12時ごろ、発見したのがその場所から離れていて5時になったそうで、一応殺人疑惑もあり事情聴取をするとのことである。
誰もいない海上で二人きりでは何が起こってもわからないだろう。
二人ともクルージング経験は長いはずだが、一瞬の油断でジャイブしたのでは無いだろうか。
長期クルージングはレースと違うのでスピードより、安全優先で、普通ならブームをセンターに引き込みまた出すという方法をとるのだが、、
船は方向を変える時が一番危険な時というのを再確認するのだった。
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