元に戻る                                           1999年4月


          韓国航海記       
             

ハーバー名:釜山オリンピックヨット競技場
位置    :N35-09-15 E129-08-30
入港目標 :釜山本港の東 五六島を左に見て、海の中に高速道路の橋げたを
        目標に進入し 最初の赤白灯台を入る。開いている所へ係留後
        上陸したら建物2階がハーバー事務所があるので、報告する。
入国&通関:入港時、国防軍調査の為、3人ほど銃を携帯してくるかもしれませんが、
        中を見てもらってok
        入国審査と通関はタクシーで釜山港のフェリー到着場所まで行って
        済ませる。 
町情報   :場所は観光地で海雲台の西で、ハーバーから海雲台町までタクシーでw1000(¥100) 歩いても10分くらい
        温泉がそこらじゅうにあって料金¥280ほど、中はサウナ アカスリ(¥1000)散髪あり
        お勧め食事(海雲台カルビ〔¥1,000位/1人前 2人分も食べたら腹いっぱい)
                参鶏湯(¥1200/1人前 これは 一人前で腹いっぱい)
                一軒だけ コインランドリー式の洗濯屋あり〔海雲台カルビの店近く)
                市場が あって食材 日用品 酒 調達できる。
        燃料  ハーバーの門をでて左に曲がって歩いて2分 ガソリンスタンドあり、軽油はポリタンクを
             持っていかなければならない。 約\55/L  
             持つのが重いので、ハーバーで韓国人ヨットマン(船名 ISAC)に自転車をちょっと貸してくれと頼めば
             自転車でもバイクでも気軽に貸してくれる。バイクは免許もヘルメットもなしでok
             (遊帆 UFO につんでいた自転車2台 バイク一台を寄付してあります。)

 4月28日:船の掃除からと思うが、来訪者が多くてはかどらない、時間はたっぷりあるためゆっくりやろう。
        ロシアの船は木造船で、船外機5hp位だけで フィリッピンから到着したので早速情報収集だ。
        船長の名前はLeonid Borisov 船は今にも壊れそうなのかワイヤーで船体を巻いて締め付けている。
        船外機だけなので 勿論帆走だけで 風によりどこへ到着するか分からないという。
        お金もあまり持っていないらしく パンとニンニクの生をかじっているのが常食らしい。
        彼はロシア人で 日本にはビザが無い為 勿論入国できないが、嵐にあって沖の永良部島で救助してもらったそうだ。 
                                      
          釜山ホームポート       &      遊帆 UFO       

 5月1日 快晴 ここ数日 天気がよく 穏やかな日が続く。日本からくるアリランレース参加艇が続々と到着。
          日ごろ静かなホームポートも賑やかで活気がある。”るる”(鈴木氏)& JUNO (村野先生 田中 野村氏)も、無事到着した。
          14回 アリランレースも今年は日本から30艇ほど 韓国から6艇と大きなイベントとなった。
               
                   ”るる”               レース中の”るる”

5月2日 快晴 ”釜山港へ帰れ”の歌にでてくる五六島一周レースが行われる。JUNO(村野先生)は5着入賞
          6時からパーテイがあるらしい。今回 一艇につき五万円 クルーは2万8千円 の費用がいるらしいが
          何故、そんなに費用がいるのか理解できない。 その後参加した韓国のヨットが帰ってきたので遊帆で
          酒を飲んだのだが、韓国のヨットは参加費は同じ一艇につき五万円 クルー二万円/人だが 帰国のため
          8万円 返金してもらったそうだ。

          
      五六島                スタート

5月3日 天気は下り気味のため 最終レース(釜山港ー福岡)は、ハードな航海になるだろう。
      ”るる”と”ジュノー”にバナナと韓国焼酎真露を差し入れる。
      着順より無事安全航海だけを祈る。
      
5月6日 釜山ヨットハーバーの東北のTae Byon港。 N-35-13 E-129-14 港の前の魚網に注意。
      ここはいわしの水揚げ基地で、帰ってきた船はいわしを魚網からはずすのに大勢で歌をうたって調子を合わせて
      網を振っていわしをおとしているので、いわしが空から降ってくる。
      こん夜は勿論いわしを買ってきてチゲ鍋にした。
      鍋の底にコンブとしいたけを次ぎに白菜キムチと豆もやしをのせ、一番上に新鮮な鰯を乗せ、韓国料理の必須アイテム
      真赤な唐辛子をドンと入れ、少し水を加え煮たらできあがりだ。
      あとは、舌をやけどしない様に汗をかきながら食べるだけである。
      また、一夜干かれいが6匹500円なので買って船で干している。
      バイク(40cc 重さ約20kg)を3万5千円で買った。
      韓国は50cc以下はナンバーも免許も要らないので自転車がわりに使っているが、日本では使えないかもしれない。
      ヨットには軽くて便利なバイクだが、自転車に追い越されるのが問題だ。
      このバイクは紐を引っ張るとエンジンがかかるが、体の割に大きな音を出し、大きな音の割にはトロトロと走る。
      これで、ハーバーから海雲台の風呂屋や買い物に行くのだが、通行人は振り向いて笑っている。
      大きな体で、小さなバイクに大きな音を出しゆっくり走る姿を見て、一度、”オマエはコメデイアンか?” と真剣に聞かれた事がある。
             
       いわしの水揚げ            遊帆 UFO の乗り物        ユキさん

5月9日 巨済島 Okpo Hangのすぐ東の漁港  N-34-53-68 E-128-43-30 Course 220°
      港から坂を登った所に大衆温泉〔280円)と市場 食堂がある。
      入港するとたくさん人が集まってきて、すぐに情報が入る。だいたい人達は親切である。日本の漁港のように”出て行け”
      とかは言われない。
      大衆温泉はサウナがついていて、朝早くから夜は8時まで明けている。韓国人は朝風呂に入る人が多く
      ゆっくりとして長風呂だ。親子連れもいて、お父さんが子供の体を丁寧にアカスリしているのを見ると、自分のこどもの頃は、
      日本でも普通の光景であったのに、風呂屋が少なくなって、何か置き忘れたような、懐かしいような思いになる。

5月10日 忠武ヨットハーバー N-34-49-71 E-128-26-30       
       巨済島を反時計周りで 橋を2つ通過 高圧線も2つ通過して入港する。 橋を過ぎて西側を通過すると低い高圧線に
       マストが引っかかるため注意。忠武ヨットハーバーは浮き桟橋で釜山ヨットハーバーの小さいサイズであるが、
       ここも係留している船は少なく どこへ留めてもOKだ。係留費は37ftで2000円/日で 安くはない。
       町はタクシーで300円くらいで中心地まで行ってくれる。
       ここも市場があってたくさんの ハルモニ(おばあちゃん)やアズマ(おばちゃん)が品物を売っている。
       前回の一夜干かれいはうまかったので、今回は12匹 1500円で買った。
       忠武は豊臣秀吉軍と戦った鉄甲船で有名なのだがいまでは、忠武キムパブ(のりまき)で韓国人には有名な地である。
       日本の酢飯ではなく そのままご飯を韓国ノリにゴマ油を塗って火であぶったもので巻いている。
       こののり巻きにいろいろなキムチがついて シンプルで飽きのこない味だ。
       昼食にと思って店を探すとなんとほとんどの店が、”元祖ハルモニキムパブ(おばあちゃんの のり巻き) 50年”
       と そのおばあちゃんの古い写真〔写真のない店は似顔絵)を看板にしている。 
      どこの店も 元祖で どれが元祖の元祖かは分からない。            

      
      内海は瀬戸内海のようにたくさんの島がある。

5月11日 TADEA PO港 N-34-43-928 E-128-37-701 巨済島 南西にある漁港 三方を山に囲まれ波もない絶好の港
       食堂が5軒ほどあるだけのいなかの漁港だが、人達は親切で人懐っこい。
       入港時海女が3人潜ってあわび サザエを取っていた。
       昼食は豪華にあわびを注文(6000円)サザエとチゲ鍋はサービスで本当にうまかった。
       夜になって4隻漁船が入港してきて、あなごとかれいの水揚げをしているので見ているとかれい7匹 あなご 5匹 
       かに 1匹  ?? 2匹 と たくさん貰った。遊帆 UFO は魚つりはまったくダメだがなんでもよく貰える船だ。
       明日は 早くホームポートへ帰って釜山のヨットの友達と刺身のパーテイを しなくちゃ。。

            
      TADEA PO港             6000円のあわびの刺身

5月13日ー16日 柳ヶ崎ヨットハーバー〔琵琶湖)の仲間が乗りに釜山へ来た。西村さんは何回も来ているが大田夫妻は韓国は
            始めての事なので、食べ歩き&クルージング&ショッピングの三点セットメニューになった。
            食べ歩き:海雲台のカルビ、参鶏湯、いわしの刺身、宮廷料理、カルコクス(アサリのうどんみたい)
                   おいしいケーキ&パン屋、
            クルージング:TaeByuong港約6マイル3時間
            ショッピング: 国際市場、 海雲台市場

            
     釜山タワーからの釜山港の景観       李将軍の像前太田夫妻とユキさん 

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