あるヨットマンの思い出に戻る

この メッセージはChona Aquinoから 12月5日受け取ったものを訳しました。

私もピーターとの愛のメモリーを送ります。
私は英語が得意ではありませんが、書いてみます。
もう一度、ピーターが日本で皆様と色々と楽しい時間を共に過ごし又助けて頂いた事にお礼申し上げます。
ここに、私とピーターの愛のメモリーを綴ります。
私はピーターとある夜思いがけず出会いました。
私の友達の誕生日に招待された日でした。
彼は、やさしく私に話しかけてくれました。
彼は私がどこに住んでいるのか尋ね、そして今まで暮らしのの事を話しました。
一週間後、彼は私の家に思いがけず訪ねてきてくれました。
私は、日曜日以外は休みが無いほど花瓶作りに忙しく働いていました。
ピーターは彼本来の優しさと思慮深さで、私の両親と子供に接してくれました。
勿論私にも、そして私たちは良い関係を育んでいきました。
ピーターがマレーシアへ行くと決めた日、彼は私も一緒に連れて行ってくれると聞きとても興奮しました。
私は、ヨットでクルージングをした経験が無かったのです。
船に乗っていくことが易しい事なのか、大丈夫な事なのかさえ考えませんでした。
ただ ピーターと一緒に旅行できる事の素晴らしさだけしか頭にありませんでした。
マレーシアへ出発する前の夜は、興奮で眠れませんでした。
出発の日ボンボノン湾にいる人々は”ボンボヤ〜ジュ”の鐘を鳴らして見送ってくれました。
なんて 幸せなんでしょう。
私は マレーシアなんてどんな所か想像もつきません。
旅行といえば、近くの田舎を旅行した経験しかないのです。
ピーターが私の人生に関わりを持つようになって初めてフィリッピンの外へ出ることになったのです。
クルージングは良いものでした。けれどバルバック島に近づいたとき、強風が雨を伴って降ってきました。
私は、恐ろしく臆病になりました。
私たちの船はとても小さく強い風に晒され今にも沈むかのようでした。
けれど、ピーターと私は、どんな状況でも負けずに頑張りました。
そして今考えても恐ろしい一瞬がやってきました。
私は、船の中に入ってくる水の音に驚き、彼に大声で叫びました。
すると彼は、
”オウ これはまずい事になった危ない。”
と、言うのです。
私は、この時臆病も恐ろしさも通り越し、ただ 泣いて神に祈るばかりでした。
何が起こったのか 又 私が何をしたら良いのか さえ分かりません。
ピーターは腰に安全ベルトを巻き、海に飛び込みました。
プロペラが脱落し シャフトの穴から水が入ってきていたのです。
彼はエポキシで穴を埋め、私は船内でプラスチックと布を穴へ入れて塞ぎました。
私とピーターはここで死ぬと思い恐ろしくて泣き続けました。
二人はこんな神の試練を経て強くなってきたのです。
ピーターは誰と比べることはできません。
彼は 優しく愛があり思慮深い人だから。
私を愛してくれたように私の子供も愛してくれました。
多分、私は彼のような人を2度と見つけることができないでしょう、そして忘れ去ることも。。
こんな恐ろしい目にあったけれど、マレーシアではMoyanaのWolfgangと会い楽しい旅行をしました。
彼のお気に入りの野菜炒め バーべキュー、焼き魚、新鮮な果物を用意するのが常でした。
私の作ったものを喜んで食べて、友達と好きな歌を歌いました。
彼はカラオケで歌うのが好きで、私もそうでした。
二人で一緒に幸福な時を過ごしました。
彼は本当に”男”でした。
彼が、日本へ行って彼の写真と新しい船の写真を」送ってきてくれました。
もう大きな船が手に入ったのだから次のクルージングの計画もあり大変幸福でした。
それで、フィリッピンへの帰り道は私も一緒に帰れるように彼にオバタのメールアドレスに手紙を書いて送りました。
二日後オバタからのメールは大丈夫との事でした。
私は、彼と新しい船が見れるの嬉しく思いました。
日本は台風シーズンの為ピーターの事を大変心配しました。
けれど、オバタはマレーシアに向かって出発し、ピーターと連絡をとる事はできなくなりました。
彼の航海の安全だけを祈りました。
1週間後、オバタからのメールは ピーターはボンボノンに直接向かったとの事でした。
ピーターは勇敢で強い人だと信じました。
彼が新しい船を買う為に日本へ行った数ヶ月はメールしか連絡をとる方法がなくとても寂しいものでした。
けれど、もうすぐ私の腕の中に戻ってきます。
彼は日本であったことえお話してくれるでしょう。
けれど、分からない。。
彼のお姉さんRosemaryからのメールで、ピーターは新しい船の中で死体で発見されたという内容を見て、驚き、ショックでした。
知らせは受け入れられるものではありません。
こんな事になるなんて。
彼と過ごした3年間ピーターはとても健康でした。
彼を失い動転しました。
もし、私が一緒なら 多分 こんな事は起こらなかったのに。。
彼にプレゼントとして驚かそうと作ったCrossche、来る日も来る日も。。
彼が好きだった特に大きな人魚のCrossche、
私は、孤独な日々をこのCrosscheをして過ごしたのに、、、
彼はもういない。
一人先に行くなんてフェアーじゃない。。
私は、あなたをどんなに愛したか