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    92番 神様休んでいられない in Penang   2008年9月

8月末に無事ペナンに戻る。
マレーシアの建国記念日のようで、ハーバーに係留されている政府系の船は万国旗をあげている。
ハーバーの浚渫工事は未だ何の兆候もない。
9月になればラマダンが始まるので、マレーシアの国中が休止モードになる。

ラマダンに入って、タイのモスリムのタッチは昼間は全然顔を見ることがない。
夕方7時から断食明けなので、私が何か料理を作っていると、自分が作った料理を持ってきて一緒に食べようという。
サムの話では、ラマダン中は他宗教の人と一緒に食事も許されていないとのことである。
”私は無宗教だから問題ない”
と、気にしないのである。
”タッチ、朝は何時から断食が始まるの?”
”朝は、5時半から水も飲んだらダメよ。だけど、時々寝過して5時半を過ぎると夕方7時までつらいね”
”神様はそれ位許してくれるで”
と、無宗教の私は言うが、タッチにしたら神様はいつも見ているから誤魔化すわけにいかないという。
ある意味で新鮮に思えるのである。
考えてみると、朝5時半から夕方7時まで断食にしても大部分のモスリムは昼間寝ているので、反対に夕方7時から朝5時半まで断食にしたら、社会生活も宗教生活も両立するが、これでは神様のメンツが無いのかもしれない。
何か無理をしてハードルを越えないと御利益又は信者と認めないと言う事なのかもしれない。

お昼に大西さんの近くの経済飯(中華バイキング)を食べに行くと、沢山のUSM女子大生が仲間と一緒に食べに来ている。
校門に入る時はマチコ巻のオネエチャンが大部分なのに、ここ経済飯を食べに来ているオネエチャンにマチコ巻はいない。
どうやら、外してきているようで、髪の毛がしなっとしている。
大西さんの話では、ケンタッキーフライドチキンにランチタイムにマチコ巻で買いに来てるけど、何時食べるのかなとの事である。
タッチは純情に断食をしている様子なのに、女の子はそこは臨機応変の様子である。
やはり、女性の方が現実的なのかもしれないので、断食と言わず、美しくなる為のダイエット等と言えば必死で頑張るのではないかという私のアイデアである。

中華系では9月13日頃からお盆(九皇帝祭?)が始まるので町のあちらこちらで舞台が組まれ、お供え物を置くテント等が準備されている。
九皇帝とは日本でいう七福神+二福神の九人の神様が、お金、健康等、商売繁盛等と、それぞれ専門分野を担当している。
中国人らしく、現世御利益の神様である。
モスリムは国家権力よりも、法律よりも、経済効率よりも神様が絶対、一番であるのに対し、
中華系は人間に御利益を持ってきてくれないのは神様じゃないという宗教である。
今月は、インド系はヒンズー教でベジタリアン祭りがある。
ヒンズー教は多神教で寺院の屋根に数えきれない程の神様が乗っていて、彩色されているので生生しい感んじである。
三宗教の神様はかきいれどきで休んでなんかいられないのである。

ラマダンが終わりハリラヤという祭りになると、ハーバーでも料理を作って施しをするのだが、今年は不景気の為か一向にその気配がない。
ラマダンの終わりの日は、子供達は花火をあちらこちらであげている。
この時こそ、ペナンに進出している日本企業は日本の様な打ち上げ花火をペナン大橋辺りであげれば、評判になり地元の人々にも好印象を持ってもらえるのではないか。
琵琶湖では8月に打ち上げ花火が1時間程続くが、あの規模の花火をここペナンでやれば何万人の印象に残るのは確実である。
中華系の九皇帝大祭も同じ時に始まり、ベジタリアン料理で道路のあちらこちらにテントをはって、料理を売っている。
この時期にベジタリアン祭りというのは、農業に関係しているからだろうか。
収穫の後のお祝いという意味あるのかもしれない。

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今後はこちらの方で更新していきますので宜しくお願いいたします。

仮称 琵琶湖仲良しクラブ(BNC)メンバーがペナン、ランカウイ観光&長期ステイ下見&グルメと盛り沢山のスケジュールを10月24日から計画したのである。
9月始めから太田夫人団長。谷口夫人副団長と現地ツアーガイド兼の私でメールのやり取りでスケジュールを作っていくと、いつものように電車時刻表の様にきっちりと詰まってしまった。
レンタカー、ホテル、ヨット、高速フェリー、マングローブツアー等の予約は全て完了した。
雨季が終り天気の良い日が続いてくれることを願うばかりである。
10月は未だ夕方に雨が降るが10月末は乾季の変わり目なので良くなるかもしれない。
最近は急速な円高とマレーシアリンギット安で、当初立案中のレートより10%は違うので運(悪運?
の良い人ばかりである。

ここJabatanハーバー港内の浚渫計画も不景気で延期になったのか、作業が始まる気配は全くない。
もっとも、この話は2年前からあるので、口の悪いサムに言わせると”狼少年”だそうである。
ここは民間ハーバーではないので、国から予算がおりなければ延期という事になる。
同じく工事でも住宅建設工事はハーバーの周りで盛んに進んでいる。
ペナンは世界的不動産不況というのにドンドン新しく家やら、アパートが建ち分譲されている。
マイロードと名付けているジャスコからハーバーまでの道路は行き止まりになっていて、ハーバー又は海上警察の人々しか今は利用価値が無いが道の周りは空き地で住宅建設予定地のようである。
このマイロードは最近ハーバーの皆さんが朝の散歩コースに利用している。
私は夜明け前に出て、ペナン大橋と対岸を見渡せる浜まで約2Kmを野花を探しながら歩いて行く。
夜明けの風景は雲によって毎日違っていて、今日は空に直線的に光が扇型にオレンジ色に輝いていた。
旭日旗の模様とそっくりであった。
今まで一番美しい夜明けはインドネシアの西側の島に渡ったときであった。
暗闇からコバルトブルーとオレンジ色が混ざり幻想的な夜明けを見たのである。
インドネシアに行くと何故か生命力のようなものを感じるのである。

大西さんが毎日食べる中華経済飯(エコノミーライス)で働いているミャンマーのオニイチャンがいる。
ちょっと、小太りで目がパッチリとしていつもニコニコ笑っている。
このオニイチャンはミャンマーに家族は残して亡命してきているのである。
大学を卒業しても職が無く、現在の軍事政権反体制派のアウンサンスーチー支持派である。
インドで出会ったインデペンデンスチベットの若者達もそうであったが、政治により国民はどれだけ苦労するか、日本人は理解できない。
我々団塊の世代以後の日本人は戦争経験もない為、戦争中の軍機政権下日本国民は出征し死んでいった苦労は知識として知っていても実感がないので、今の政治にも無関心である。
マレーシアにもインドネシアにも、デスマストで漂着したカーにコバル島(インドアンダマン諸島)にも日本軍の足跡があった。
はるばるこんな遠い所まで、粗末な武器と食糧で後方支援も無しで進軍してきて、不利になると穴を掘って玉砕していった日本人はどんな気持ちであったろうか?
日々の生活に困窮するアジアの人々を見ていると、世界の政治経済システムの限界を感じるのである。資本は増やさないとならないという目標の為奪う経済から、分ける、或いは分け与えることの出来る経済体制というのはないのであろうか。
作った人も、売った人も、買った人も、使った人も適正な利益を乗せていくようなシステムはできないものか。

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