今年もヨットと関わり、
今年も、ヨットと関係無しでは何も語れない年になった。
ペナンープーケットーペナンのクルージングでは、沢山の仲間が参加してくれたお陰でヨット仲間も増え楽しい時間を共有できた。
5月からは、回航の手助けに、香港ーフイリッピン、フイジーーバヌアツーケアンズと、新しいルートを経験できた。
帰国後、西宮、淡路島、四国と友人のヨットに乗せてもらい、又、宴会をした。
ヨットというのは、船であるために勿論移動手段の乗物であるが、それだけではない。
狭い船で何日も協力しあって航海することで、より深い人間関係が生まれる。
又、遊帆(UFO)のように浮き家になったり、宴会場になったりもする。
ヨットの狭い空間で体を寄せ合い食事をしたり、酒を飲んだり、お喋りをしたり、一緒に寝たり、、、
食事も手作り、テーブルも一つ、食器など乗らないので手に持ちながら食べる。
料理屋で集まってする宴会とは一味違っている。
この狭い空間が人の絆を強めるのだと私は思っている。
ここにこそ、ヨットの良さがあるのだろう。
来年も、色んな所で色んなヨットに乗り、皆で楽しい年にしましょう。
体もボケてきたかな、、
京都の朝は0度に近かったと思うのだが、6時間後には30度近くに変わると、あまりの急な変化の為か、汗もあまり出てこない。
時差ボケがあるように、気候ボケというのもあるのでは、、
本当は気候ボケではなく、私の体と脳がボケてきて反応が鈍くなっているのだろう。
これから半年程浮草暮し、寝たい時に寝て、腹が減ったら食べる、明日出来ることは今日はしない。
テレビもラジオもなく、周りの話し声は理解不能なので全く気にならない。
益々ボケていくだろうが、ひとりならボケていても良いじゃないか、、、
出るヨット、来るヨット
遊帆(UFO)の隣、サーデイン(イワシ)号は、イギリス人家族(夫婦とオスカー(8歳)ジャック(5歳)が生活している。
この船は元は漏電から船内が火事になったのを安く購入し、彼が5年掛かりで修理したのである。
丁寧な仕事を数多く見てきたが、彼ほど念入りにする人はチョットいないだろう。
例えば、外の船体等、ペーパーで何度も荒らしたり、磨いたり、ペイントも5〜6回は塗り磨いている。
内装もプライウッドにオークの皮を張り綺麗に仕上げている。
やっつけ仕事専門の私にはそこまで根気が続かない。
狭いハーバーだが、皆を集めて其々ガードしながら、ロープで引いてポンツーンの外へだしたので、目出度く明日プーケットまでテストセーリングである。
こうなると、動かないのは遊帆(UFO)と、フインランドジイサンのエミールとなってしまった。
そんな手助けをしていると、見た事がある顔がニコニコしながら、敬礼をしている。
「オオ!ウエインじゃないか?
確か、去年、私がフイジーいた頃、同じような所にいたはずだが?」
「メールを受け取った時はマルケサス島の辺りにいて、2日前にペナン、バツマウに船を揚げて今日から修理しているんだ。
明日、マストを倒すんだ。」
「それじゃ、手伝いに行くよ!」
彼とはフイリッピンで永い間同じ所をアンカーリングしていて、同じ頃、マレーシアに向かい、プーケット等一緒にクルージングしたカナダ人ヨットマンである。
プーケットまで、衝突しても沈まない鉄船が良いと言っていたのだが、並んで走るのを見て傾かない事、アンカーリングも岸近くまで寄れるのを羨ましがっていた。
結局プーケットで同じプラウト37ftを買って、地球を西周りで一周してきたらしい。
ヨットマンは一度離れると、2度と会う事が無いのだが何度も会い、こうやってワザワザ会いに来てくれると兄弟のようで嬉しい。
今夜は、やっぱり宴会だ!
何故か宴会
ペナン浮草暮しも1週間経ち、体調も万全となる。
今月末から、旧正月で中華系レストランは5〜7日間は休みである。
ショッピングセンターは赤い提灯、福と金文字で書かれた紙、桃の造花等を買い求める人がいて、日本の大晦日前といった感じなのであろう。
そんな慌ただしい時に、中華系友人が肉鍋パーテイをするからと招待されたので、それじゃ私は太巻きずしを用意して持っていくと言う事にした。
中華系の忘年会といった感じらしく、知らない人が沢山来て呑んで帰る。
私の場合、呑む時は皆友達か兄弟なので、誰が来ようが一向に構わない。
中の具はウナギとエビのマヨネーズ和えの2種類、米は5合程、合計10本を巻いた。
ハーバーのタイ、マレーのクルーに1本ずつ昼飯用に、チャンさんは娘にとか言って2本持って帰った。
海外でパーテイの時は、巻きずし、稲荷ずし、バラずし等簡単で喜ばれる。
酢飯の味が海外ではない為ではないかと思う。
シップヤードで修理中のウエインも誘って今夜も呑むか、、、
写真:エビマヨレタスキュウリ卵焼き太巻とウナギ椎茸キュウリ、卵焼き太巻
ペナンのヒンズー教の タイプーサン祭り
ペナンにはヒンズー教寺院があちらこちらにあり、各寺院から神輿が街へ出て行きます。
神輿を引くのに背中の皮にフックを通し引っ張る人、仏具を身体中にフックでつける人、針の草履を履いて歩く人、頬や舌に金串を刺して歩く人と、痛いのを我慢するお祭りのようですが、心頭滅却すれば火も又涼しと言った事のようです。
痛みのためか、目は虚ろ陶酔状態です。
ヒンズー信者(主にインド人)は、ココナッツを道路にぶつけて割っていきます。
一風変わったお祭りですが、日本でも神木と一緒に坂を転げ落ちるような祭りやらあるのを見ると、一種集団興奮状態の快感と言ったものがあるのでしょうか。
ヨットで大嵐に会い、もう嫌と思いながらも、どこかで快感を感じているのと似たところがあるのかな、、
来週からは中華系旧正月が始まります。
ええ? なんで?
今日の昼食はペナン大橋を渡った所の屋台に行こうといつものバイクに乗って出かけた。
食事後、イオンモールへ、ブラブラあちらこちら見て回り、食材も仕入れバイクに乗って帰ろうと、ポケットを探る。
財布も鍵も忘れたり無くしたりするので、伸び縮みする紐で全て繋いでいるのだが、、
バイクの鍵を取り出そうとすると、先の鍵が無い、、?
紐が切れてもいないのに、無い?
「ええ? なんで?どこで? 帰られへん!」
取り敢えずイオンモールを鍵が落ちていないか探し回るが見つからない。
歩いて帰ったら日が暮れる、、、
「鍵無しでエンジンかけるには?」
頭はフル回転、、、
鍵の電気回路さえ切れば、キックでエンジンは掛かるはずだ。
スイッチの後ろを開ければ分かると思うが、開けるためには十字スクリューを外さなければならないが、今度は座席にロックがかかっていてドライバーが取り出せない。
「アカン、バイク屋を呼ぶしかない。」
イオンモールのサービスカウンターのオネエチャンは頭の切れる女性で、すぐに近所のバイク屋さんに連絡してくれた。
結局、回路を一度切り、エンジンを掛けて船に戻り
スペアーキーを使い元に戻したのである。
手間賃40rm(1200円)の出費となった。
「自分に自信が持てない、、ああ!情けない、、情けない、」
写真
左:黒い紐に1回通してある。
右:黒い紐は切れていないのに鍵がない。
ハーバー長屋風景
遊帆(UFO)の後ろに、香港から来た大きなパワーボートが係留してあったのが、中華系オーナーが昨日きたと思ったら挨拶もなく何処かに出て行った。
どうやら、このハーバーにはー戻ってこないとのこと、私としては、景色も風通しも良くなり嬉しい。
このハーバーがオープンして1年間は無料で、その後は毎月280rm(9000円程)係留費(電気水道代込み)支払ってきたのだが、どうやら値上げらしく、艇長12mまで皆同じで、360rm(12000円程)となるらしい。
永くお世話になっているのだし仕方が無いか、、
マレーシアの観光ビザ入国で滞在しているハーバー長屋の海外ヨットマンの悩みは、数年前までのように60日間のビザ更新の為、タイへ出国してマレーシア再入国すると、イミグレで別室に呼ばれ理由をあれこれ聞かれるという事である。
顔を会わせば、どこのイミグレは厳しかったという話である。
すぐにということはないが、いよいよ動く時が来たようで、来年1年かけて整備をし、新たな旅立ちをしようかと、本気に考えるようになってきた。
ここ暫く宴会続きだったので、今日はすじ肉の醤油煮込み、鶏皮パリパリ焼き、鳥レバー甘辛煮の三種類(安い食材ばかり)を作っておいたので、軽く飯を食べダイエット。
夜9時、遊帆(UFO)の呼び鈴を鳴らす人がいるので、出てみるとマンダラ(パワボート65ft)のアリが、皿に麺を入れて差し入れである。
同じマンダラのタイ人ロールが作ったらしい。
この麺は、もっちりした食感で手抜きせずにエビも背わたを抜いて丁寧に作ってあり味は抜群である。
こりゃ、商売もんよりうまいな、、、
皆がきたら、頼んで又作って貰おう、等とかってな独り言を言うのだった。
かめ&ゆきさん浮家に
旧正月に、ペナン空港に降りたったかめゆきさん、腹が減ったという事だが、中華系屋台は閉まっているので、帰り道途中のマレー系屋台で、マトンのブラックペッパーを注文。
肉は硬くてあまり旨くないとは思うが、今夜は我慢して貰うしかない。
次の日は、朝飲茶、昼インドベジタリアン、夜中華フイッシュヘッドカレー等、何とか店が開き始めてもう大丈夫。
外で酒を飲むと高いので、浮家でゆっくり酒を飲む。
ツマミはヨット、海の話である。
自作するる腕を持つかめさん、もしこの辺りの穏やかな海域が良いのなら、南洋カタマランの上に家を作るのが一番だと薦める。
酔いがまわってくると無責任なグッドアイデアがでてくる。
10m程の漁船2隻を橋渡し繋いで、天井に雨水も溜められる大きな水タンクを屋根代わりにすれば、ポンプは要らないし、その上にソーラーパネルを張り詰めれば電気も、ムニュムニュ等、、、
酔っぱらって重量の考えも無いので、沈んでしまうかも、こういうのを砂上の楼閣ならぬ、水上の楼閣というのかな、、
しかし、台風もなく冬もないので海上生活は快適の筈である。
夢は夜ひらく、、
いいえ、酔っ払いヨットマンは酒だけで夢がひらきます。
ジンベエザメに出逢う
ランカウイ島の北側をハリマオーで航行中、海の中から黒い塊がが浮き上がってきた。
「イルカか?、いや、クジラか?、ワ~、ジンベエザメや!」
かめ&ゆきさん含めて.ぜんいんおおさわぎ、写真を撮るがうまく撮れない。
体長4m、こげ茶と白の斑点があり、ユックリ尾ひれを振って泳いでいる。
周りに2匹子供が泳いでいる。
海中に潜るのを追いかけていくが、5分程で逃げられてしまった。
次は北側にある崖とマングローブの水路を目指す。
ここは、白頭鷲の生息地である。
ジンベエザメに出逢ったのは実にラッキーだった。
かめ&ゆきさん ペナンで面白いものを発見!
浮家で一緒に生活を始めて2週間、あっと言う間であったが、もう2日後にはここを離れ、クアラルンプールからマラッカへ向かう事になった。
ペナンB級グルメも全てをこなせない。
私の昼寝の時間に、二人でバイクでジョージタウンへ行って帰ってきた。
街のあちらこちらに面白いものがあると見せてくれたのが下の写真。
針金アート、壁に描かれた超リアルな絵などである。
町のあちらこちらに散らばっているらしい。
B級グルメマップの次はストリートアートマップを作らなきゃ、、、
かめ&ゆきさん ペナンを離れる
半月間、一緒に暮らしたかめ&ゆきさん、今日の朝、バタワースからマレー鉄道でクアラルンプールへ向かった。
マラッカ観光後帰国する。
昨夜は北京ダックをご馳走になり、帰りにカニヤへ寄りビールで最後の乾杯をした。
いつも独りもんの私で慣れているはずだが、二人がいない遊帆(UFO)浮家は何だかガランとしているような、、
ペナンでは楽しんでくれただろうか?
楽しむと言っても観光地もないので、屋台料理を食べに行くだけであるが、、
今回はランカウイ島で悪女と出会い夢が咲きそうな事もあったのだが、さてどうなることやら。
ジョージタウンで探し物
かめ&ゆきさんが見つけた、街中アートを探しにジョージタウンへ。
気をつけて見るとあちらこちらにある。
マップは置いて行ってくれたけれど、ゲーム感覚で勘で探すことに。
今回、見つけたお気に入りはブルースリーが猫を蹴っているところ。
左:壁アート ブルースリーと猫とバックパッカーのお嬢さん
若いので、さすがによくあしがあがっているな、、、
中:針金アート
右:ヒンズー教徒が道路に描いたおまじない?
車の往来の激しい道路に、いつ描くのだろう?
友遠方より、、、
来週から友人4人ペナンに来る予定。
我が浮家のバースのゴミを出して独立したバース3つ準備する事ができた。
こんな機会がなければ、レージーな私は船内を綺麗にすることもない。
しかし、何て要らないものが多いのだろう。
今年の秋から修理するのだが、荷物の整理が一番面白くない仕事である。
最近、タイからヨットに関係するニュースを聞いた。
今までヨットでタイのプーケットに入国すると、30日間のビザで以後15日間しか貰えないし、ヨットをタイにおいて船長が出国するときは、船の評価金額の何十パーセントかを銀行で預金しその証明書を添付して出国可能という不便な法律を課せられていた。
この入管事情によりタイを敬遠し、マレーシアにヨットを移動させて修理をするというヨットとヨットマンが増えてきたのである。
所が1週間程前に、未確認情報ながら、ヨットで入国する人に限り90日間のビザを許可するという事である。
もし、本当だとすれば、マレーシアで90日間、タイで90日間の滞在が可能で、日本に帰らなくても両国間を行き来していれば良い事になる。
そんな事情もあり、来年の乾季(1~3月)には、浮家ではなく、ヨットに戻ってプーケットまで島々をゆっくりクルージングする気になってきたのである。
次のページ(ラオス メコン川下り)へ